マクドナルドがおとなのためのセットメニュー、ハッピーミール(Happy Meal)を注文した客に、無料の歩数計をもれなくプレゼントしたことがあります。インディアナ(アメリカ)での市場テストでしたが。あなたも、友人たちのベルトにも、同じようなものがついている今日この頃です。

ここでふと浮かんでくる疑問ですが、よく言われる「1日目標10,000歩」は糖尿病者にとっても有効なものなのでしょうか?今回は、この歩数の有効性について説明していきます。


歩数計が付録についている本

アメリカ糖尿病協会は『小さな一歩、大きな報い』(Small Steps, Big Rewards)という本に、なんと歩数計を付録につけました(歩数計のことを万歩計と言う人がたくさんいますが、「万歩計」は某メーカーの商標ですからご注意を)。

ちなみに、歩数計のことを英語ではピダミーター(pedometer)といいます。pedo(ped)がラテン語の「足」のことです。ほら、ピアノや自転車の足の踏み板をペダル(pedal)というでしょう。これも「足」に由来します。

世は、まさに"歩け、歩け"の大合唱ですが、十数年前にウィークエンド・ファーマーとして田舎に引越してきた頃は、農道をウォーキングしているとご近所の車が止ってくれたものです。時代がぐるりと回って、フィットネスと健康のためには1日10,000歩が必要と提唱したのは、「歩くために歩く」習慣がなかったわが国の研究者です。明解な目標値ですから、瞬く間に「1日10,000歩」は世界中に広まりました。

だれでも1日10,000歩ですか?

食事療法でうんざりしている糖尿病者は、一つの食事療法のモデルが、すべての人に通用するわけがないことを知っています。同様に、だれもが10,000歩あるく必要もないようです。

アイオワ大学Ames校(アメリカ)の、からだと活動量の研究者グレゴリー ウェルクによると、「どの位歩けば効果が出るのか、まだはっきりとは分からない」のです。たとえば、今の体重を維持するためなら、日常の活動量に加えて、あと2,000歩のウォーキングで十分です。もちろん、食べ過ぎないように心掛けるのは当然ですが。

デンバー大学(コロラド)の肥満研究者、ジェイムズ・ヒルも同意見です。ヒル先生によると、アメリカでオフィス仕事をしている人は、平均1日5,000歩あるいているそうです。この人たちが急に2倍量の10,000歩を目標にするのは、あまりに過大で速急すぎます。それよりも、1日2,000歩上乗せして、食事から100kcal減らすのが現実的です。これだけで悪夢の「中年太り」から開放されるということです。

で、糖尿病のある人は?

やはりと言うべきか、残念ながらと言うべきか、糖尿病コントロールのためには1日10,000歩です。減量している人も1日10,000歩です。

単純明解、やるしかない!

歩数計は取り付ける場所によってカウントが変ることがあります。また、家の掃除のようなからだの動かし方は実際よりも大きな数字になることがあります。歩いた距離や、消費したであろうカロリー表示の付いている歩数計もいろいろありますから、目的と好みに合わせてお選びください。ただ、これらの機能はあくまでも推定値ですから、むきにならないように。歩数だけの単機能でも十分に正確です。

もう少しで10,000歩のところでベッドタイムの時はどうしますか?手で振るのは反則ですがわたしは中途半端が嫌いなので、毎日ぴったり10,000歩なのであります。
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