人生これからという時に、糖尿病合併症による網膜症で失明するのはなんとも無念なことです。その数、日本では年間3,000人とも言われています。でも、失明してもヤル気マンマンの人がいます。

その人の名は加藤明彦さん。初診時の医療サイドの指導ミスをおくびにも出さず、視覚障害者になっても、人工透析になってもバリアフリーのコンサルタントとして執筆活動や講演で大忙しの毎日です。
加藤さんがご自分の体験からのアドバイスとして、『見えなくなっても大丈夫!』という大変なサブタイトルのついた著書を私達にプレゼントしてくれました。

『らくらく視覚障害生活マニュアル』
加藤明彦著 医歯薬出版 A4版 164頁
定価(本体2000円+税) ISBN 4-263-23417-0

この本を一読して、その感想をどう表現すべきか言葉に迷いました。もちろん、誰だって感動します。それも、安っぽいセンチメンタルなものでなく、感謝の念すら覚えるハイレベルなものです。
糖尿病者だけでなく、視覚障害のある人、その家族、サポーター、医療スタッフ、ケアスタッフ、ボランティア、盲学校の先生、ユニバーサルデザイナーetc. いやいや、小売業の皆さん、メーカーの担当者、公僕たる公務員にこそ読んでもらいたい本です。

日本糖尿病協会編集の『月刊・糖尿病ライフ・さかえ』に連載された『加藤流・視力の不自由な方々のための・暮らしのヒント集』が当書の第2章に集約されています。改めて読み直してみて、加藤流の『極意』のレベルの高さに驚嘆しました。このような話が満載です。