2型糖尿病者のテロメアは?
研究者たち(Froylam Albarran-Tamayo MDをリーダーとする)は2型と診断されて10年以上たった男性10人、2型と診断されて1年以内の男性10人、そして糖尿病ではない男性10人のテロメアの長さを測りました。同時に炎症マーカーと関連のあるアディポネクチン、TNF-アルファ、インターロイキン6なども測定しました。結果は10年以上の糖尿病者のテロメアは他の2グループよりも短かったのです。そして炎症マーカーのレベルも明白に高かったのです。糖尿病の「炎症」が近年話題になりますが、目に見えない炎症状態がテロメアを短くしているようだと研究者は結論づけています。
私達が出来ることはまず血糖値の正常化、感染症にならないように、ほどほどのアルコール、禁煙などで糖化、酸化ストレスを下げることです。
今年(2007)の『Lancet』1月13日号に心疾患とテロメアの長さを調べた論文が載りました。そしてやはりスタチンが有効とするものです。スタチンはコレステロール低下薬として使われますが、同時に抗炎症作用もあります。
『Lancet』の論文ではスタチンのコレステロール低下作用でなく、同剤によるテロメアを安定させる分子の血中濃度を上げる作用で生物学的加齢が遅れ、テロメアの短い人の心疾患リスクを劇的に低下させたと推論してます。
年齢には暦年齢と生物学的年齢(テロメアの短縮から計測した年齢)があります。抗炎剤のアスピリンやスタチンでテロメアの急減が抑えられたらいいですね。
私はリピトール10mgとベビーアスピリンを服用してます。本来の目的は心臓と脳を守るためですが、テロメアにも効きそうですよ。
関連リンク
from All About[糖尿病]
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