糖尿病/1型糖尿病

1型糖尿病の新ガイドライン(2ページ目)

今までは1型糖尿病のための血圧やコレステロール、中性脂肪のガイドラインがありませんでした。ピッツバーグ大学(アメリカ)の研究チームが10年にわたる589人の1型糖尿病者の調査から、初めて合併症のリスクを下げる数値を出しました。それによると血圧の上の数値が120mmHG以下、下が80mmHg以下という厳格なものでした。

執筆者:河合 勝幸

HDL(善玉コレステロール)は、2型の人は40mg/dl以上というのが現行基準ですが、1型の人は45mg/dl以上が望ましいとのことです。
LDL(悪玉コレステロール)は100mg/dl以下、中性脂肪も150mg/dl以下という厳しいガイドラインになりました。
このガイドラインを達成するにはかなり積極的な薬物療法を取り入れる必要がありそうです。しかし、今回の発表でみる限り、これらの数値は間違いなく合併症のリスクを低くしてくれるのです。

今までは1型糖尿病の合併症のリスク分析は、これ程の規模ではありませんでした。医師もここまで積極的にすべきとは思っていなかったようです。
既に実績のあるstatin(コレステロール降下薬)やACE阻害薬(血圧降下薬)の使用が研究者から示唆されています。
1型の人は主治医とよく話し合ってみましょう。
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