Diabetes Care 6月号で、ピッツバーグ大学(アメリカ)の研究者が1型糖尿病者のための血圧、血中脂質の新しいガイドラインを提唱しています。

1型糖尿病はいろいろな合併症に対して、どうしてもリスクが高いのはやむを得ません。冠動脈硬化による心不全や若死のリスクも同じです。今まではこれらを予防するための、血圧やコレステロール、中性脂肪などのデータがほとんど無かったのです。

結論として、従来2型糖尿病に対して示されていたものより、かなりタイトな数値になりました。今回の研究のリーダーであるDr.トレバー・J・オーチャードは「1型の人は、2型や糖尿病のない人に比べて、より積極的に治療すべきだと考えている」とコメントしています。Dr.オーチャードらピッツバーグ大学の研究チームは、589人の1型糖尿病者によるピッツバーグ合併症疫学スタデーを10年にわたって行いました。
それによると67人の死亡、105件の虚血性心疾患、92件の下肢動脈障害、52件の腎症、120件の末梢神経障害、148件の悪性網膜症などが報告されています。なんとも大変な数字です。

現在は、糖尿病のある人は『血圧』を130/85mmHg以下にするように勧められていますが、1型糖尿病者は今回のガイドラインで120/80mmHg以下にするように勧告されています。