高血圧症/高血圧薬・降圧剤

脳卒中を防ぐ? 高血圧の薬を夜飲む理由(2ページ目)

高血圧の薬は、血圧が高い理由やその人の症状によって、処方される薬が異なります。高血圧の知人から受けた「なぜ、運動量も少なく、イライラしない夜にも血圧の薬を飲むの?」という質問をご紹介します。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

夜に血圧の薬を飲む理由

このように医師は、早朝高血圧による脳卒中などの発症を予防する目的もあって夜に薬を処方しているのでしょう。

高血圧の薬には、1日に2回や、1日1回の薬があります。1日2回の薬ですと朝、夜の2回のことが多いですが、1日1回の薬の場合には、朝1回ではなく、夜に1回と処方される場合が多くみられます。(高血圧の種類、薬の種類、患者さんの生活スタイルによって異なります。)

夜に飲むと、薬の作用する時間にもよりますが、朝の血圧上昇の時間まで効いているので、その効果を期待して医師が処方したのだと思います。


その他の注意点

血圧の薬は、「食後に服用」と書かれていることがありますが、食事を摂れなくてもなるべく同じ時間に飲むようにしてください。

血圧の場合に「食後に服用」となっているのは、薬の飲み忘れを防ぐように飲むタイミングを喚起していると考えていただければと思います。(薬によっても異なりますので、詳細はかかりつけの薬剤師に薬の名前を伝えて質問してください)

また、よく夜にトイレに起きる方で、ふらつきがひどい場合には、医師にご相談ください。もしかすると血圧が下がりすぎているのかもしれませんし、トイレに起きた際に、転んで怪我をすることも考えられます。


薬の作用や疾患によって、薬の飲むタイミングは変わることがあります。逆に、薬の種類が多くて飲み忘れてしまう場合は、飲むタイミングを変えられることもありますので、医師や薬剤師に相談してみてくださいね。

※参考記事:バラバラの薬を飲みやすくする方法(All About記事)


*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。

【関連リンク先】
(早朝高血圧)なぜ危険なの?>ファイザー
複数の病院を受診するとき(薬の重複)(All About記事)
病院に行く時間がない!長期処方について(All About記事)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます