夜に血圧の薬を飲む理由
このように医師は、早朝高血圧による脳卒中などの発症を予防する目的もあって夜に薬を処方しているのでしょう。高血圧の薬には、1日に2回や、1日1回の薬があります。1日2回の薬ですと朝、夜の2回のことが多いですが、1日1回の薬の場合には、朝1回ではなく、夜に1回と処方される場合が多くみられます。(高血圧の種類、薬の種類、患者さんの生活スタイルによって異なります。)
夜に飲むと、薬の作用する時間にもよりますが、朝の血圧上昇の時間まで効いているので、その効果を期待して医師が処方したのだと思います。
その他の注意点
血圧の薬は、「食後に服用」と書かれていることがありますが、食事を摂れなくてもなるべく同じ時間に飲むようにしてください。血圧の場合に「食後に服用」となっているのは、薬の飲み忘れを防ぐように飲むタイミングを喚起していると考えていただければと思います。(薬によっても異なりますので、詳細はかかりつけの薬剤師に薬の名前を伝えて質問してください)
また、よく夜にトイレに起きる方で、ふらつきがひどい場合には、医師にご相談ください。もしかすると血圧が下がりすぎているのかもしれませんし、トイレに起きた際に、転んで怪我をすることも考えられます。
薬の作用や疾患によって、薬の飲むタイミングは変わることがあります。逆に、薬の種類が多くて飲み忘れてしまう場合は、飲むタイミングを変えられることもありますので、医師や薬剤師に相談してみてくださいね。
※参考記事:バラバラの薬を飲みやすくする方法(All About記事)
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
【関連リンク先】
(早朝高血圧)なぜ危険なの?>ファイザー
複数の病院を受診するとき(薬の重複)(All About記事)
病院に行く時間がない!長期処方について(All About記事)