コートが原因で肩こりになるのは本当か
家の外へ出た時、コートがズッシリと肩にのしかかってくるように感じたことはありませんか?このような経験のある方と無い方の違いは何でしょうか?今回は、コートを重たく感じて肩こりがひどくならないように!をお伝えします。
<目次>
重いコートが原因で肩こりになることはあるのか
「コートが重くて、肩がこってしまいました」と訴える人には、女性が多いようですが、もちろん男性にもみられます。しかし、感じ方には個人差があるため、「本当に上着くらいで肩がこるの?」「気のせいじゃない?」と思う人も多いと思います。実際にコートを重く感じて、肩周りがつらくなってしまう人には、ある共通点があるようです。その共通点を下記の表にまとめています。あなたは、いくつあてはまるでしょうか?
チェック項目
- 日ごろから肩こりを感じている。
- 身体の筋肉量が少ない。
- いつも緊張感にさらされている。
- 手足が冷えやすく血行が悪い。
- 薄着をして体が冷えてしまうことが多い。
- ネコ背のように背中がまるくなりやすい。
- 気付くと顔が前に突き出した姿勢になっている。
- 就寝時、布団に入っても寒くて身体を縮めてしまう。
冬の肩こりは筋肉の硬さが原因?
日ごろから肩こりを訴えている人、肩周りの筋肉を押すと硬さや痛みを感じる人が弱い環境は、体が冷えやすくなる冬。特に、温かい場所から寒い場所へ移動したときに、身体が起こす防御反応により肩こりが強くなる傾向があります。寒さにより、交感神経が働くのですが、この神経は血管を収縮させてしまいます。血管が収縮すると筋肉の血行不良や老廃物の流れも滞ります。その結果、筋肉が硬くなり肩こりが起こりやすくなるのです。硬くなった肩のしこりで、コートの重さにも敏感に
寒さで肩に硬いしこりも
寒いときには、肩をすくめたり、背中を丸めたりといったポーズを無意識にとっていませんか? これらの動作で筋肉が緊張するため、血流が少なくなってしまいます。結果的には肩こりに関係する筋肉の緊張が解けにくくなったり、姿勢が悪くなったり、首の筋肉への負担が増えたりと、肩こりが悪化してしまう要因にもなるのです。
肩こり状態が長引き、筋肉がしこりのように硬くなった経験はありませんか?この硬くなった部分の周りでは、神経が過敏になっています。じっとしていても肩こりのある一部分が痛く感じることもあります。コートの重さや衣服の感覚でさえも、敏感に感じ取ってしまうと考えられます。このような硬いしこりを予防するには、肩周りの筋肉が張ってきたと感じた早期に対処をすることです。
肩こり解消のための冬服の選び方
日々肩こりを感じることの多い人は、まず肩周りの筋肉をリラックスさせる工夫をしましょう。衣類の調節でリラックスをさせるには、次のことに気をつけてみると良いと思います。■着た時にずっしりと重く感じられるコートや服は避ける
衣類が重く不快に感じられることは、その日の体調や筋肉の緊張度合いにもよるため、同じ服を避け続ける必要はありません。
■服のデザインに注意してみる
コートの下に着る服が、とても大きなエリで、首の後から胸のあたりにかけて垂れ下がるようなものであると、首の後部筋へのわずかな負担により、コートの重みが増して感じられることがあります。
■過度な厚着は避ける
たくさん着込んだ上からコートをはおり、腕を上に挙げたとき重ね着によって動きが制限された経験はありませんか?腕の動きの制限は、筋肉の正常な働きを抑える原因となってしまいます。温かい素材を選び、動きやすい程度の重ね着がよいでしょう。
■キツイ服は着ないようにする
コートの下に着る服でも、コート自体にもいえることですが、自分のサイズに合わない肩幅の狭い服、または窮屈に感じる服は避けましょう。無意識のうちに肩をすくめるような状態になり、肩周りの緊張が続いてしまうかもしれません。
■大きすぎる服も避ける
肩幅の位置が大きすぎたり、袖が長すぎたりするセーターやコートは、腕の重さが増した状態になり首や肩周りの筋肉疲労を招きます。何気ないことですが、肩こりが慢性化し痛みに過敏になっている状態では、衣類にでさえ気を配らなくてはなりません。着衣によって1日が不快になってしまわないよう、コートや衣類で肩こり悪化を感じたことのない方も、肩こりを慢性化させないように心がけましょう。簡単に実践できますよ。
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