深刻な夫婦喧嘩の場合、心身の疲労が心配です。 |
心の健康状態が肩こりになって表れる?
毎日の生活の中では、頭を悩ませるような出来事が多々あると思います。年齢を重ねていけば、それなりの知識や経験から、悩みを解消・回避させることもできるようです。しかし、人生を左右するような大きな悩みであった場合は、すぐに解消とはいかず、長い間、大変な苦悩と労力、それによる心身へのストレスがかかり、体調が悪くなってしまうケースも多いのです。頑固な肩こりにお悩みの方、悩みを抱えて心を痛めてはいませんか?
デスクワークもないのに肩こり…の謎
長時間のパソコン作業で、肩こりを訴える人が多いです。 |
しかし、座りっぱなしの時間も少なく、パソコンも使用しない専業主婦であっても、しつこい肩こりと日々増えていく様々な症状で苦しむケースもあるのです。ここで、ひとつその例をご紹介しましょう。
症状悪化は、夫婦の会話が減ってから
専業主婦Aさんは49歳。Aさんは、ある出来事が起きた頃から徐々にひどくなった肩こりとその他の症状のせいで、しばらく苦しむことになります。薬なども大きな効果が出なかったのですが、ある日やっとこの症状の改善に繋がることを見つけます。Aさんのこの肩こりは、約1年位前から徐々に感じるようになっていました。とくに直接、首や肩に負担のかかることを行った覚えはないのですが、強いて言うならば、夫の帰宅が朝4~5時になる事が増えた時期でした。夫婦の会話も減り、夫の朝方の帰宅を不審に感じ始めていたそうです。
そのうち、Aさんは夜眠ろうとすると動悸がしたり、眠りが浅くなり夜中に何度も目が覚めたりと、睡眠不足の状態になっていきました。昼間はフラっとめまいが起こるようにもなったため心配になり、これら全ての症状について病院を受診しました。しかし検査をしても特に病気はみつからず、血行を改善させる薬と良く眠れるようにするための薬を処方されました。
最初の肩こりから1ヶ月ほど経ったある日、Aさんは夫の浮気を知ることになり、これを機にAさんの肩こりとその他の症状は、さらに悪化をしていくことになるのです。
思い切った決断で肩こり改善
離婚をすることになり気持ちが安定すると、肩こりが改善の方向へ… |
さらにAさんの症状は増え、目が覚めるとまぶたの重みと鈍い頭痛、耳鳴りを感じるようにまでなっていました。肩こりも、コリというよりも痛みに近く、左側の首から背中に板を貼り付けている感覚に加え、時々左腕全体にシビレを感じるようになりました。この時も病院の検査では、病気は見つかりません。
いつも夫への怒りが頭から離れなかったAさんでしたが、ふと「もう離婚してサッパリしまおう!」という考えが頭をよぎった一瞬の間、肩の力がふっと抜けて楽になった気がしたそうです。後日、実際にAさんは決意し、離婚が成立しました。Aさんの夫への感情が落ち着きだすと、その頃からAさんの首や背中の貼り付いた板のような感覚は改善がみられ、肩こり以外の症状も軽減していったそうです。