不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

武庫之荘レディースクリニック訪問記

今回は尼崎市の武庫之荘レディースクリニックをインタビューしました。このクリニックの強みは地域連携を意識している部分です。

執筆者:池上 文尋

このたび、尼崎市の武庫之荘レディースクリニックに取材をさせて頂きました。このクリニックは昨年の10月に出来たばかりの新しい不妊専門クリニックですが、面白いコンセプトを持っております。近くの産婦人科クリニックの末包クリニックとしっかりとタッグを組んで地域の女性の健康に貢献しようと打ち出した点です。これは今までに見たことのないということで取材をさせて頂くことになりました。それではインタビュー内容をどうぞ。

武庫之荘レディースクリニック 小嶋院長インタビュー
Q)何故、不妊専門医になろうと思われましたか?きっかけを教えてください。

A)大学を卒業して、様々な病院で臨床に携わってきましたが、最も影響を受けたのは住友病院にて体外受精チームの立ち上げを行なったことです。これによって不妊治療の最新治療を自分で立ち上げ、自分で実践したことが大きな自信となりました。

しかし、病院においては不妊治療だけをしているわけには参りません。どちらかというと周産期や婦人科診療の方がメインであり、不妊治療が後回しになることが多かった訳です。私は産婦人科の内分泌医として不妊患者さんの気持ちを考えるとそのことが非常にストレスになりました。そこで自分で不妊専門医としての開業を考えるに至りました。

Q)大阪・兵庫は不妊専門クリニックの多い競合地域ですが何故、この地を選ばれましたか?

A)3年間ほど開業をするのか、不妊専門クリニックへ勤務するのかという部分で考えていたのですが、そんな時に末包クリニックの末包院長と出会い、尼崎市における産婦人科医療の連携のお話を頂きました。今まで尼崎市にはなかった不妊治療から出産までのトータルケア、そして更年期に至るまでのウーマンヘルスケアのサポートを行える事は大きな魅力でした。地域医療に貢献できるからです。

よって現在は当院と末包クリニックの外来はお互いにシェアーしており、治療方針と患者さんへのフォローは一貫性を持って行なわれております。

Q)不妊治療における貴院の治療方針を教えてください。

A)当院の基本は「自然妊娠をして頂く」ということです。検査や治療も無理なくステップアップしていく方針です。その中で大切な事はドクターと患者さんがお互いにじっくり話しあって、納得の上で治療を進めていくということです。

もちろん高度生殖医療が必要な方には最新の医療技術を施して治療を行なう事も可能です。そして出来れば初診は夫婦で来て頂くようにしております。夫婦で協力して納得して治療にあたって頂きたいと思うからです。

Q)メンタルサポートについて教えてください。

A)メンタルサポートは外来に来て頂いたときに私自身が行なうようにしております。治療のメリット・デメリット、治療スケジュールや原因・治療の明確化をきちんと説明した上でサポートを行なってまいります。そして治療が先走ることがないようにしております。

しかし患者さんによっては診療中にドクターに対して聞きにくい面もあるかと思います。特に時間の問題が大きいと思います。よってしっかりと話をしなければならない場合は診療時間外に時間を取るようにしております。

Q)患者さんの年代はどの年代が多いですか?

A)当院に来られる方は20代後半から30代前半の方が最も多いですが、年代は幅広く来られております。婦人科診療も行なっておりますので先日は大正生まれの方が来られて驚きました。なにしろ今の問診表には大正の欄がないもので・・・(笑)
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クリニックの正面写真です。
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診察室です。日の当たる最も心地よい南側をあえて診察室にしたそうです。こだわりが感じられます。
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2階のサロンです。ここも日が入り、気持ちの良い空間になっております。
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