<インタビュー内容>
本山院長です。飾らないお話の中に今までの実績と自信を感じさせます。 |
池上)なぜ、院長先生は不妊専門ドクターになりましたか?きっかけは?
院長)最初、私は外科系の診療科や麻酔科医になりたいと思っていました。そして、外科系でもある産婦人科に所属したのですが、その時は婦人科・産科を両方担当していました。産科は24時間体制で夜起こされることが多く、婦人科も腫瘍のオペが大変でした。そんな中、当時教授だった荒木先生に体外受精の論文を渡されました。それを読んで生殖というものが人の手でコントロールできる時代になったと確信しました。胚を見た時は本当に感動したものです。しかし公共な機関や病院では制約が多いので、自分で開業した次第です。
池上)なぜ、この場所で開業されましたか?
院長)まずは土地代の問題だね(笑)。ちょうどこの土地の買収の時がバブル期だったので、予算に見合った土地を探すのが大変でした。それから大学の横にしたのは大学の同僚や後輩が手伝いに来てくれるかなという期待もありました。
池上)県民性について感じる所を教えて下さい。
院長)この辺の患者さんは通っていることを隠す方が多いです。そしてプレッシャーに感じている方も少なくありません。そのためクリニック内でも番号札で呼ぶようにしていますし、名前を出さないで欲しいという要望は多いです。
中央クリニック本院の外観。自治医大の横にありながら森に囲まれ、環境の良いクリニックです。 |
池上)貴院の不妊原因のTOP3を教えて下さい。
一番多いのは機能性の不妊です。来られている患者さんの40~50%がこれにあたります。2番目に多いのはピックアップ障害(内膜症を含む)でしょうね。3番目はやはり男性不妊です。
池上)貴院の治療コンセプトを教えて下さい。
院長)当院の治療の基本はステップアップ治療です。必要最低限の検査→治療→二次検査→治療という流れです。まあ、言うなればオーソドックスな治療スタイルです。しかし基本をきちんと押さえる事が大切だと思っています。体外受精などの高度生殖医療は35歳くらいから考えていくようなイメージですね。