今回、北海道では「不妊は神谷レディースクリニック!」といわれるブランド力の強いクリニックの神谷院長に突撃インタビューをさせて頂きました。北海道取材という事で食事や観光も欲張ってやりたいなあと行ったのですが、やはり一番興味深かったのは先生のお話でした。
さて、早速インタビュー内容をご紹介致しましょう。
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待合室です。カラフルで間接照明や曲線をイメージした椅子の配置など随所に工夫をされているのがわかります。 | インタビュー内容
Q)先生が不妊専門医になるきっかけを教えてください。
A)大学にいる頃はオンコロジー(腫瘍学)を専攻していました。そしてオンコロジーは病院施設によって大きくバラツキがありました。すなわち、トータル的で一貫した治療をすることが出来なかったのです。
そして勤務医として斗南病院に勤めることになり、そこで先輩ドクターに不妊治療について教わりました。この病院もその当時はがん治療の設備が不完全で治療にバラツキがありました。
そういう環境の中で不妊治療は知識と技術があればトータル的な治療が可能でしたし、またやりがいもありました。よって徐々に不妊の方へ傾倒していったということです。
Q)北海道と貴院の患者特性について教えてください。
A)ご存知の通り、北海道の方はパイオニア精神があり、心もおおらかでオープンな方が多いです。また、その性格からか離婚率も日本一高い場所です。しかし、北海道では他の地方のように家族の干渉が少ない特徴があります。また核家族化が進んでいるので外部からの不妊へのプレッシャーは少ないといえます。
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待合室の一角にインターネットの出来るブースがあり、様々な情報を調べる事も可能です。 |
当院の患者さんの平均年齢は高く35~36歳です。非常に広範囲から来られ、全道はもちろんのこと、東北(青森・秋田)や場合によっては東京からもお越しになられます。しかし、北海道や東北は経済的に厳しい地域で経済的な理由で治療を中止されることが多いのも特徴的です。
原因別で多いのは排卵障害、男性因子、卵管因子ですね。
Q)先生のところでは婦人科診療をされていますが、これは理由があるのですか?
A)斗南病院時代に婦人科をやっており、札幌の多くの患者さんのオペを行なっていました。よって開業後もその方々のフォローを行なうために行なっております。しかし、その率は総患者数の10%程度です。
それから最近はセカンドオピニオンで来られる方が増えてきました。他の病院で受けている治療が妥当性のあるものかどうかを知りたいということですね。