不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

韓国「ミズメディ病院」(1)(2ページ目)

今回、韓国の産婦人科(不妊治療施設)を視察するチャンスに恵まれました。その視察についてご報告致します。

執筆者:池上 文尋

ミズメディ病院の概況

病床数は130床(江西 100病床,江南 30病床) 規模で、64人(江西 46人,江南 18人)の専門医が1日平均 1320人(江西 940人,江南 380人)の外来患者を診療してます。手術患者は月平均 695人(江西 550人,江南 145人)と韓国で最も活発で実績ある産婦人科病院です。
韓国
ミズメディ病院理事長のSung Il Roh先生です。


ミズメディー病院の前身は、産婦人科を専門にする永同第一病院です(1991年設立)。そして産婦人科専門病院で国内最高の実績を誇っています。不妊治療、体外受精、顕微受精、GIFT、ZIFT、未成熟卵子を利用した受精、冷凍保管された卵子及び精子を使った手術などでは国内はもちろん、海外においても最先端病院として最高の医療水準を有した病院です。院長に聞いたところ、1年で約700例の体外受精を行なっているそうです。

また院内にあるミズメディ病院女性医学研究所は米国国立保健院(NIH)から、人間幹細胞研究事業の韓国主管研究機関に選定され、2004年までの2年間に、51万ドル(韓貨6億ウォン)の研究費の支援を受けています。また、今後10年間で総額1,500億ウォンの予算が投入される‘科学技術部21世紀フロンティア細胞応用研究事業’の主管研究機関に選定され、人間の幹細胞利用技術を開発する研究を進行中です。

お産についても特徴を持っており、帝王切開を少なくする病院として、2001年国民健康保険公団が実施した調査では、全国20大分娩機関の中で帝王切開率は31.3%という成績でした。(全国平均は39.6%)これは全国で二番目に低く、‘帝王切開最低病院’に選定されています。

病院内視察(1)
病院視察ツアー二日目の午前中に行ったのがこのミズメディ病院です。病院につくと入り口にすでに職員が待機していており、病院の地下に案内をしてくれました。病院の地下にはセミナー室があり、そこに横断幕で「歓迎 韓国病院視察ツアー様」と日本語で書いてありました(笑)。そしてその部屋でSung Il Roh理事長のプレゼンテーションが始まりました。上記にあるような病院の概況や病院施設の紹介、そして今後の発展や夢にまで言及されていました。非常に情熱ある力のこもったお話でした。

そして約30分のプレゼンテーション後、実際の病院内を視察する事になりました。その模様はパート2で。

関連サイト

ミズメディ病院サイト(韓国語もしくは英語です)
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