難治性不妊のレーザー治療

治療ストレス
田村秀子院長先生です。
先日は大城クリニックを取材し、そのレーザーの効果や作用機序について詳しく解説して頂きました。

今回は大城理事長の主宰している不妊レーザー研究会のメンバーである田村秀子院長先生(田村秀子婦人科医院)にインタビューをお願いし、不妊専門クリニック現場でのレーザー利用についてお話をして頂きました。


この治療が向いている患者さん

Q)先生はどのような患者さんにレーザーを使われていますか?
はい、患者さんには問診票での記入と問診によってレーザー治療対象かどうかをきちんとふるいにかけています。そして、子宮内膜の薄い方、卵子が1~2個の方、卵子の質が上がらない方、卵胞が大きくならない方に対して、LLLTを使うようにしています。

Q)レーザーはどのように使われているのですか?(施行部位・頻度など)
大城先生の実施されている方法と同じく、首の部分へストレッチ運動を加えながら左右の星状神経節付近に5分間、LLLTを照射します。これにより、脳血流の改善、交感神経系の調節を行っています。施行頻度は週2~3回、4~8週間行います。

そして、それにプラスしてレーザーの鍼灸効果を狙って、足やお腹の不妊に効果があるとされているつぼに5分間ずつ追加照射しております。


効果があった症例と治療成績

治療ストレス
星状神経節へのLLLT照射の様子(大城クリニック)
Q)レーザーの効果があった具体的な症例を教えてください。
著効例を2例紹介したいと思います。

1つは不妊期間が11年、ICSIも8回実施するも妊娠しなかった難治症例です。子宮内膜が薄く、なかなか厚くならないのがネックでした。そこでLLLTを活用し、1周期の排卵誘発剤+AIH治療にて妊娠が成立しました。この症例ではLLLTの活用により、今まで厚くならなかった内膜が肥厚した事がポイントだと思います。

もう1つの症例は不妊期間が10年、IVF2回、ICFC7回実施するも妊娠しなかった症例です。これも難治症例です。この方もLLLTを実施、4ヶ月後ICSIにて妊娠に至りました。この方の場合は良好胚の比率がLLLTによって上がったことが妊娠した大きな理由だと考えられます。

Q)レーザーを使っての治療成績はいかがですか?
5月現在で103例実施して39例の妊娠しております。もちろんLLLTだけの効果ではありませんが、良い影響を与えていることには間違いありません。

次のページではレーザー治療の重要なポイントや代替療法との使い分けについてお話頂きます。