不妊治療のトレンド
不妊医療は日進月歩です。 |
私の勝手な予測ですが、Nさんのような方はとても多いような気がします。以前、オールアバウトの投書でも5年間、漫然とクロミッドを投与されたケースもあり、非常に驚きました。
産婦人科の中でも不妊治療は日進月歩の分野です。昨年までOKだった治療法が今年はもう陳腐化していることもよくあります。最近では体外受精の移植胚数を原則一個にするという判断を日本産婦人科学会が発表しましたが、それも数年前までは3個戻すのが普通でした。その前はもっと戻していました。それはたくさん戻すと妊娠率が上がるからです。
今は技術の進歩と多胎妊娠の問題がクローズアップされてきたので、数が減ってきたというわけです。
不妊治療と多胎妊娠 ドクターが双子妊娠を避ける理由
こういう変化の激しい分野の治療を受ける場合、その分野の専門医に見てもらうのが一番良いのですが、地方の場合、それもままならない場合があるのは事実です。
その場合、どうすればいいのでしょうか?
不妊に詳しくないドクターに治療してもらうコツ
自分の身体の事ですから勉強しておく必要があります。 |
ステップアップ治療を行うにしてもそのスケジュールを自分なりに考えておくことは大事だし、高度生殖医療に進むにしてもどのタイミングが良いのかを自分なりに決めておくと良いかと思います。その上でドクターの意見を合わせて判断すると良いのかなと思います。
日本人の場合、特に医療に詳しくない方の場合、ドクターにお任せという方が多いのですが、それはあくまでもドクターが本物のプロの場合だけです。産婦人科医でも不妊に得意な人もいれば性病が得意な人もいる、お産だけが得意な人もいたりして様々なのです。だからホームページで院長の略歴を調べたり、治療して仲良くなってきたら専門を聞いてみるのも1つの手ですよね。
それから自分自身で勉強する方法ですがまずは不妊治療の本を一冊読む事をお勧めします。下記の本は要点がまとまっていてお勧めだと思います。
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まとめ
今回の投書は全国の不妊過疎地の方々にとっては大事な部分だと思います。やはり、きちんと自分で自分の身体の状態や治療の状況を把握し、治療に積極的に関わっていくことが大事だということがわかりました。Nさん貴重なご投書ありがとうございます。心より御礼申し上げます。
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