女性に便秘が多いのはナゼ?

トイレ
下剤を服用するのであれば、トイレに行くことのできる時間帯に効果が得られるように調節しましょう
一般的に便秘は女性に多いと言われていますが、このことも含めて便秘となる理由をいくつか挙げてみます(なお、ここで言う女性ホルモンとは黄体ホルモン・プロジェステロンを指します)。
  • 食事制限(不適切なダイエット)で便の量そのものが少なく、腸の運動も慢性的に低下してしまう
  • 女性ホルモンの作用(水分貯留)のため、排便のための水分が不足
  • (妊娠中)女性ホルモンの作用で排便のための肛門括約筋(かつやくきん)が収縮して排便しづらくなる
  • 便意を我慢することで排便のための体の反応が低下する
便秘予防のためには、便の量・嵩(かさ)を増す作用のある食物繊維の摂取が推奨されますが、便意を催したとしても、そこで我慢をしてしまうと排便する力が次第に失われるようになってしまいます。こうしたことを繰り返すと更に便秘が悪化、また食物繊維が必要になるという悪循環に陥ってしまうこともあるようです。


まず基本! 便意を我慢しないこと

サツマイモ
秋の味覚、食物繊維といえばやっぱりお芋でしょう!
前述のように、便秘が習慣になってしまうことの原因として「行きたいときにトイレに行かない」ということがあります。食事後しばらくすると、刺激によって大腸がそれまでに腸の中に残っている便を送り出そうとする動きが生じます。このことを蠕動(ぜんどう)と呼びますが、食べた直後の食べ物をまだ消化しきっていないはずなのに自然に便意が催されるのは、このようにすでに消化した食物残渣が残っているためです。大腸内視鏡検査を受けたことのある方は、お腹には何も残っていないはずなのに嫌というほど水や下剤を飲まされたという経験もあるのではないでしょうか。

ところが、時間や仕事などの理由で排便を我慢することが多いと、体も我慢することに慣れてしまい、慢性的に繰り返すと中枢(脳)からの排便の指令も伝わりにくくなるだけでなく、便を排出する筋肉の力そのものも弱まってしまいます。その結果として習慣的な便秘となり、更には慢性的にガスがたまってしまうということもあるようです(小腸に比べて太さのある大腸のガス像は通常のレントゲン写真でも見えますが、普段はレントゲンでは写らないはずの小腸がガスのために描出されると、消化器疾患の可能性が指摘されることもあります)。

一般的に食物繊維や水分摂取、運動をしっかりすることでも便秘の改善につながるのは言うまでもありませんが、どうしてもと言う場合には便秘薬も必要になることがあります。そのような場合、50代以降の方では便秘薬についてはちょっとした注意がありますので次の項目で詳しくご説明します。


次のページでは便秘薬の注意点をご紹介します。