ガイドメールマガジン第20号でデトックスの概念についてご紹介しましたが、排便はデトックスの1つだと言えます。それでは「便秘」と聞いたとき、どういった状態を想像しますか? 時には誤った認識をされていることのある便秘、今回の50代からの健康法では便秘についての基礎知識をご紹介します。


もしかすると、あなたも便秘では?

その憂鬱はどこから?
体調不良の原因が便秘ということもあります
人間は一生に一度は誰でも便秘を経験すると言われ、特に成人女性では2~3割の人が常習的な便秘で悩んでいるということです。便秘の症状としては単に排便がないというだけではありません。ひどいときには腹痛や吐き気、また排便があったとしても「すっきりしない場合」も含めて便秘として考えていく必要があります。

例えば、1週間前後排便がなかったとしても(人によっては)便秘ではない、ということもありますし、その反対にほぼ毎日排便があるのにも関わらず「便秘」と診断されるケースもあるのです(もちろん、1週間以上排便がなければ便秘に随伴する何らかの症状を伴うことのほうが一般的です)。具体的には次の項目のようなこともあるのです。


毎日便が出ているのに診断されたのは「便秘症」

便には食べ物が消化・吸収された後に残る食物残渣(しょくもつざんさ)や新陳代謝によって剥がれ落ちた腸管上皮細胞などが含まれます。新陳代謝は常に生じていますので、絶食状態であったとしても数日間で便意が生じます(程度には個人差があります)。では、排便が何日なければ「便秘」というのでしょうか?

実は排便が何日なければ便秘という明確な定義はありません。学説によっては、5日間以上排便がないか極端に少ない場合と示されていることもありますが、端的な表現をするならば

「排便の頻度に関わらず、便意に関して何らかの自覚症状(苦痛)を有する場合」

ということになります。あえて「自覚」症状としたのは、排便についての症状も人それぞれであり、吐き気を催す人もいれば、何となくお腹がすっきりしない、お腹が痛いなど、あまりにも症状が多岐にわたるためです。人によっては「今日は便が少なかったので、いつもより全身がだるい」ということもあります。このため、消化器専門の医学書にも一言では便秘の定義を記載されていないことや、医学書によっても定義が異なることもあるのです。


いずれにしても排便の頻度だけで便秘かどうかを診断することはできないということを確認してください。実際に「今朝排便があったのにすっきりしなくて、2時間もしないうちに病院を受診したら便秘と診断された」という例もあります。

また、便秘の解消には食物繊維というイメージがあると思います。食物繊維は便の嵩(かさ)を増やす作用があり、増量した便は大腸を内側から刺激して活発な動きを促しますので、一般的には便秘の予防と解消のためには食物繊維の摂取が推奨されますが、中には逆効果となっているケースもみられます。このことと合わせて、女性に便秘が多い理由を次のページでもご説明します。


次のページでは便秘の原因と対策についてご紹介します。