胃腸の病気/その他の胃腸の病気

機能性胃腸症、その症状について(3ページ目)

最近話題になった「機能性胃腸症」。今まであまり耳にしたことのない方も多いかと思いますが、実は結構よくある病気なのです。

山田 恵子

山田 恵子

女性の健康 ガイド

医師

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

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どうして機能性胃腸症がおこるの?

まだはっきりと原因はわかっていないようです。

ただ、以前食べる量で「胃が小さくなる」ってホント?という記事でお伝えしましたが、胃という臓器は、見た目の容量よりもはるかに複雑な機能を持っていて、食べたものを伸びて溜め込む、消化する、順次送り出すという作業を繰り返しているわけです。こういった「機能」が実は非常に大きい意味をもっていると考えるとわかりやすいと思います。

機能性胃腸症の原因には精神的ストレスや過労などが多分に関わっているといわれますが、そういったストレスが「ためて消化し、送り出す」胃の機能に影響しているのではないかと思われます。さらに、胃の感覚が過敏になって痛みがおこったりすることもあるのではないかといわれています。いわば、「胃の知覚過敏」ですよね。


病院ではどんな検査や治療をするの?

内視鏡検査やレントゲン検査、血液検査、便に血が混じっていないかなどの検査を行います。

治療はお薬、食生活指導などが中心になります。
規則正しい食生活を心がける、食べ過ぎない、消化のよいものをゆっくりかんで食べるなどに気をつけましょう。不規則な生活やストレス、刺激物の取りすぎなどは症状を悪化させますので、気をつけてくださいね。

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