もっと詳しく機能性胃腸症について教えて!

3ヶ月以上続きます
3ヶ月以上続きます
前頁で、「例えば胃潰瘍や胃炎といったはっきりと目に見える病気がないのに(これを「器質的疾患がない」といいます)胃もたれ、吐き気、胸やけ、嘔吐などの症状が出る病気」が「機能性胃腸症」とお話しましたが、実はもっと続きがあります。

胃潰瘍や胃がんなど、内視鏡で検査してもはっきり目にみえる病気がないのに、「少なくとも3ヶ月以上症状が続き」、しかも「排便の状態や内容に関係しない」という条件がつきます。便によって改善する場合はほかの病気の可能性があるからなのですね。読み飛ばしていただいて大丈夫ですが、参考までに下にその定義を書いておきます。

【定義】機能性胃腸症(FD)の診断規準(Rome II criteria)
先行する12ヶ月のうち、少なくとも12週以上(連続している必要はない) 持続あるいは再発するdyspepsia症状(上腹部を中心とした腹痛と不快感)が存在し、 その症状を説明しうる器質的疾患を認めず、 排便によって症状が著明に改善したり、便の性状や頻度の変化と関連していないこと( Talley NJ et al. Gut 1999 45 Suppl 2: II37-42 )。

同じような症状で他にどんな病気があるの?

胃炎、十二指腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、GER(胃食道逆流現象)、逆流性食道炎、胃がんといった病気、さらに神経性食欲不振症(いわゆる拒食症)、自律神経失調症といった病気も考えられます。

ただ、こういった病気を心配して病院に行って検査をして「なんでもないですよ」といわれた経験がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。そういった方はもしかしたらこの「機能性胃腸症」かもしれないのですね。実は胃の不快を訴える方の半分くらいの人がこの「機能性胃腸症」なのかもというお話もあるようです。

代表的な症状からよくある病名を検索するのはDr.玄白~症状から病名を検索などを参考にしてください。

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