結核というと過去の病気のように思えますが、最近、若い人、特に若い女性の結核が増加しています。今回は、いわゆる結核とダイエットの関係について解説します。

過去の病気ではない結核

抗酸菌染色
喀痰を抗酸菌染色して顕微鏡で見ました。
1882年に発見された結核菌。現在、世界の人類の1/3、20億人が結核に感染していると言われています。この場合の感染というのは、体内に結核菌を取り込んでしまったという意味です。年間、約900万人の人が発症し、そのうち300万人が死亡しています。

日本でも年間で3万人程度が結核を発症しています。結核はけっして過去の病気ではないのです。


気づきにくい予兆? 長引く咳は要注意!

結核に特徴的な症状はありません。症状の説明で絶対的なことは言えないのですが、2週間以上、痰を伴った咳、微熱が続いた場合、結核の可能性は否定できません。咳が続く病気は他にもあるのですが、咳が続いた時は、忙しくても早めに病院を受診するようにしましょう。

また、結核の予防注射といえばBCGが有名です。以前はツベルクリン反応の結果を確認してからBCGの接種を行っていましたが、小児の重症結核に対する予防効果が確認されたため、今では生後6ヶ月までに接種するように制度が変わっています。成人での予防効果についてははっきりしていません。


ダイエットすると結核になりやすい?

ダイエットにはいろいろなやり方があるので、ダイエットしたからといって結核を発症するわけではありません。でも食事を減らして栄養不足になった場合は要注意。

例えば蛋白質不足や必須脂肪酸不足は免疫力を下げる可能性があるので、結核も発症しやすくなるといえます。「食べる量を減らしてやせる」というのが簡単なダイエット法だと思っている女性は要注意。食生活と結核の関係も見過ごせないのです。ダイエット中でも、1日で体重1kg当たり1gの蛋白は最低でも摂取するように、工夫する必要があります。

>>次のページでは、ダイエット中でも結核に負けない上手な予防法を紹介します。>>