横隔膜のケイレンで起こる「しゃっくり」。一度出始めると自分の意思では止められない困った現象ですが、なぜしゃっくりが起こるのかは、現代の医学でもよく分かっていないようです。

しかし漢方の世界で紐解いてみると、実はしゃっくりの原因も止める方法も、2000年以上も前の医学書『黄帝内径』(こうていだいけい)に書かれていました! 今回はしゃっくりの謎に迫ります。

しゃっくりの原因は「飲食・ストレス・元気不足」の3つ?

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しゃっくりはコントロールできないのが難点
しゃっくりは自然に治るものなので、病気とは関係なさそうですが、起こりやすいタイプというものがあります。しゃっくりのタイプを漢方で考えると、大きく分けて次の3つに分けることができます。

食事の不摂生
不摂生のタイプも大きく分けて2つあります。脂っこいものや温熱性のお薬の飲みすぎなどが原因の「熱」タイプと、生ものや冷たいものなどを多食したりして、カラダが冷えている「寒」タイプです。

ストレスなど精神的な刺激
これは精神的なダメージを受けたりして起こるしゃっくりです。情志によって増減したりします。胸や脇が痛くなったり、おならが出たりもします。

元気不足や虚弱体質
もともと胃腸が弱かったり、慢性的な病気を抱えていたりすると誘発されやすくなります。特に、病気が進み、重篤な症状のときに起こるしゃっくりは悪い前兆です。

普通は胃の消化機能は、腸へと下へ下へ促す働きがあるのですが、この機能が逆流して起こるものがしゃっくりなのです。これを「胃気の上逆」といったりしますが、その誘発素因はさまざまなんですね。

では次のページで、それぞれのタイプの対策方法をご紹介しましょう。