しかし漢方の世界で紐解いてみると、実はしゃっくりの原因も止める方法も、2000年以上も前の医学書『黄帝内径』(こうていだいけい)に書かれていました! 今回はしゃっくりの謎に迫ります。
しゃっくりの原因は「飲食・ストレス・元気不足」の3つ?
しゃっくりはコントロールできないのが難点 |
■ 食事の不摂生
不摂生のタイプも大きく分けて2つあります。脂っこいものや温熱性のお薬の飲みすぎなどが原因の「熱」タイプと、生ものや冷たいものなどを多食したりして、カラダが冷えている「寒」タイプです。
■ ストレスなど精神的な刺激
これは精神的なダメージを受けたりして起こるしゃっくりです。情志によって増減したりします。胸や脇が痛くなったり、おならが出たりもします。
■ 元気不足や虚弱体質
もともと胃腸が弱かったり、慢性的な病気を抱えていたりすると誘発されやすくなります。特に、病気が進み、重篤な症状のときに起こるしゃっくりは悪い前兆です。
普通は胃の消化機能は、腸へと下へ下へ促す働きがあるのですが、この機能が逆流して起こるものがしゃっくりなのです。これを「胃気の上逆」といったりしますが、その誘発素因はさまざまなんですね。
では次のページで、それぞれのタイプの対策方法をご紹介しましょう。