肺・気道の病気/しゃっくり・横隔膜痙攣

しゃっくりを止める3つの方法

しゃっくりは横隔膜のケイレンですが、普段はそんなに気にしないと思います。でもなぜしゃっくりって起こるのでしょうか? 止め方は? オススメの養生法や、ツボもご紹介します。これであなたもしゃっくり博士?

杏仁 美友

杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理 ガイド

自身の体調不良が漢方で改善できたことを機に、本格的に漢方・薬膳の分野を学んできました。国際中医師・中医薬膳師の資格を活かし、「こころに漢方を、くちびるに薬膳を」をモットーに、身近な食材を使ったカンタン薬膳やわかりやすい漢方の知恵を紹介していきます。

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横隔膜のケイレンで起こる「しゃっくり」。一度出始めると自分の意思では止められない困った現象ですが、なぜしゃっくりが起こるのかは、現代の医学でもよく分かっていないようです。

しかし漢方の世界で紐解いてみると、実はしゃっくりの原因も止める方法も、2000年以上も前の医学書『黄帝内径』(こうていだいけい)に書かれていました! 今回はしゃっくりの謎に迫ります。

しゃっくりの原因は「飲食・ストレス・元気不足」の3つ?

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しゃっくりはコントロールできないのが難点
しゃっくりは自然に治るものなので、病気とは関係なさそうですが、起こりやすいタイプというものがあります。しゃっくりのタイプを漢方で考えると、大きく分けて次の3つに分けることができます。

食事の不摂生
不摂生のタイプも大きく分けて2つあります。脂っこいものや温熱性のお薬の飲みすぎなどが原因の「熱」タイプと、生ものや冷たいものなどを多食したりして、カラダが冷えている「寒」タイプです。

ストレスなど精神的な刺激
これは精神的なダメージを受けたりして起こるしゃっくりです。情志によって増減したりします。胸や脇が痛くなったり、おならが出たりもします。

元気不足や虚弱体質
もともと胃腸が弱かったり、慢性的な病気を抱えていたりすると誘発されやすくなります。特に、病気が進み、重篤な症状のときに起こるしゃっくりは悪い前兆です。

普通は胃の消化機能は、腸へと下へ下へ促す働きがあるのですが、この機能が逆流して起こるものがしゃっくりなのです。これを「胃気の上逆」といったりしますが、その誘発素因はさまざまなんですね。

では次のページで、それぞれのタイプの対策方法をご紹介しましょう。
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