耳には二つの役割があります
音を聞く役割と身体のバランスを保つ役割
音はこうやって伝わります(赤い矢印) |
ひとつはもちろん、音を聞く役割です。
そして、もう一つが身体のバランスをとる役割なのです。
右上の図を御覧下さい。
耳は大きく分けて外から順に外耳と中耳と内耳という3つの部分にわかれます。外耳は鼓膜より外の部分です。耳の外から入った音は鼓膜という膜を振動させます。そして、中耳という部分にある小さい骨(右の図のオレンジの部分)を通って、内耳(右の図で頭が3つあるカタツムリみたいに見える青い部分)にたどりつきます。内耳のカタツムリのなかには、リンパ液という液体が流れていて、音はこのリンパ液を振動させます。その信号が脳に伝えられると、私達は「音がする」と感じるのですね(赤い矢印が音の流れです)。
ところが、耳の役割はそれだけではないのです!
内耳(図の青い部分)は身体のバランスを取る役割もしています。例えば、走った時を考えてみましょう。走ると耳の中のリンパ液の流れが変わります。するとこれは、どの方向にどれくらいの速度で動いているのかという信号になって、脳に伝えられるのです。また、からだの傾きを感知する場所も内耳にあり、身体が傾くと脳に伝えられます。人間の身体の仕組みってホントによくできていますよね。
メニエール病の原因は、内耳の水ぶくれ!?
内耳の水ぶくれがメニエール病の原因と言われています |
内耳が水ぶくれになって働かなくなれば、身体のバランスをうまくとれなくなる=めまいがおこりますし、ひどければ吐き気も起こります。そして、内耳は音も処理しているので、音も聞こえずらくなりますし、耳が詰まる感じもしそうですよね。
次のページでは、メニエールってどんな治療をするの?についてお届けします!>>