痴呆は治らない?→
治ることだってある!
「痴呆になったら、もうあきらめるしかない」と思っていませんか?でも、リハビリや手術で治る場合もあるんです!脳の自然な老化現象による痴呆「アルツハイマー型痴呆(アルツハイマーと呼称されることも)」は、環境要因やライフスタイルから起こることがほとんど。マイナス要因をあらため、リハビリすれば、意外なほど改善することが。また、脳血管性痴呆の場合は手術で回復する例も少なくありません。
●こんな誤解をしていませんか
<実例>:物忘れが多い母、このままボケていってしまうんですね…
2年前に病気で入院し、寝ついて以来、だんだん元気がなくなってきて、そのうち、いろいろな物忘れが見られるようになった母親。表情も次第に乏しくなり、なにごとにも意欲がないようです。もうこのままボケていくのかとあきらめているのですが・・・
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入院や定年退職、家族の死亡、転居など、大きな変化が起こると、「アルツハイマー型痴呆」になりやすくなります。症状が中程度までなら、リハビリが有効!重度になってからでは、回復の見込みも薄くなってしまうので、早めに、専門の病院へ。原因をつきとめたうえで適切な脳活性化訓練を受けましょう。
●こんな誤解をしていませんか?
<実例>:脳卒中のあと、病気の影響か性格が変わってしまったみたい…
父親は脳卒中を起こした後、ぼんやり居眠りばかりするようになりました。突然、泣き出したり、片方の足を引きずったりといった変化も見られます。どうやら簡単な計算もできないよう。病気で性格が変わったり、いろいろな能力が落ちたりすることがあるのでしょうか。
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お父さんは、脳血管性痴呆の可能性高し!手術で治る可能性もあるので、一日も早く専門医を受診しましょう。場合によっては、開頭手術をしなくても、脳の動脈にカテーテルなどを通し、狭まった血管を拡張するだけで、改善することも。
いかがでしたか?痴呆という症状に対して誤解をされていることも多かったと思います。正しい知識を持つことによって痴呆と正しくつきあっていくようにしたいものですね。
【参考文献】
ぜひ家族で読みたい、痴呆の解説書!おすすめです。
「生き方のツケがボケに出る」
「ボケてたまるか!」
(角川文庫 金子光雄著)
【関連サイト】
ぼけの予防の情報
痴呆症の予防 from AllAboutJapan 介護
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