◆どんな診察をするの? |
当日は、なるべく家族が付き添うようにしましょう。このとき、服用中の薬があれば薬袋に入れたまま持参してください。
最初におこなわれるのは問診。病気中の場合は、病名や治療中であることを告げます。また、以前にかかった病気があれば、病名やいつ頃、どこで治療したかを話しましょう。問診票に記入するときも、きちんと書き添えるようにします。
さて、問診ではいろいろな質問により、もの忘れのだいたいの原因を探ります。
・一時的な病気や薬の副作用 ・うつ病などの心の病気 ・年相応の老化現象 ・認知症 など |
そのうえでおこなわれるのが検査。おもに採血検査、画像検査、生理学的検査、神経心理学的検査の4つがあります。
血液検査 認知症状と関係のある生活習慣病がないかどうか、または一時的なもの忘れ症状をもたらす身体不調がないかを調べます。 画像検査 脳腫瘍、血腫の有無や脳が縮んでいないか、脳梗塞の可能性がないかなどを調べます。 生理的検査 脳波を調べ、より詳しい原因を探ります。 神経心理学検査 口頭で質問したり、字や絵を描いて検査します。 |
◆どんな病院にあるの? |
最近、あちこちの病院に見られるようになった「もの忘れ外来」。「近所では見かけない」という場合は、こちらから検索してみては?
社団法人 呆け老人をかかえる家族の会
全国「もの忘れ外来」一覧
受診をすすめると、「わたしは呆けていない」と拒絶反応を示すお年よりも多いよう。こんなときは、もの忘れのために起こっている生活上の不都合を挙げ、「楽になるから行きましょう」「トラブル防止のためにも受診を」などと話してはいかがでしょう。または、「今のままではわたし自身が心配。お互い、安心するために行きましょう」と説得するのもよいかもしれません。
認知症は早期発見が大切。「おや」と思ったら、早めにもの忘れ外来を訪ねてみましょう。
【関連サイト】
ぼけの予防の情報
痴呆症の予防 from AllAboutJapan 介護