「最近、どうも忘れっぽくなったみたい」。日常生活のなかで、ふと親のもの忘れが気になることはありませんか?年をとれば、もの忘れをしやすくなるのはあたりまえ。原因は、単なる脳の老化現象だったりすることが多いのです。でも、もし深刻な認知症の始まりだったら・・・?そんなときは「もの忘れ外来」を受診しましょう。「もの忘れ外来」の診療内容や、全国の病院情報についてご紹介します。
INDEX
1もの忘れ外来ってなに? 2.どんな診察をするの? 3.どんな病院にあるの? |
◆もの忘れ外来ってなに? |
「精神科や脳神経内科はなんだか敷居が高くて」「病気かどうかもわからないのに、専門医の先生を訪ねたら『ただの老化現象ですよ』と笑われそう」。そんな理由から、受診をためらってはいませんか?「もの忘れ外来」は、その「もの忘れ」が、老化現象によるものか、病気なのかを診断し、治療してくれる外来です。
といっても、診察してくださる先生は、精神科、脳神経内科、老年科、脳神経外科など、あくまで認知症の専門医。患者さんや家族の抵抗感を少しでも小さくしようという配慮から、「もの忘れ外来」という名前を掲げているにすぎません。もしも、下記にあてはまる場合は、予約の電話をいれるときなどに、本来の診療科目を聞いておくとよいでしょう。
問題行動がある ・・・精神科、脳神経内科など ふさぎこみがちだ ・・・精神科、脳神経内科など 幻聴・妄想がある ・・・精神科、脳神経内科など 甲状腺疾患を患っている ・・・老年科など 糖尿病を患っている ・・・老年科など 過去に脳卒中を経験している ・・・脳神経内科、脳神経外科など 転倒するなど、頭部の外傷を経験している ・・・脳神経外科など 脳の外科手術を経験している ・・・脳神経外科など |
注)とはいえ、どんな病院が適当か自己判断するのはむずかしいもの。医師が診察して、より適切な病院で治療が必要だと判断すれば、しかるべき施設を紹介してくれるので、あまり難しく考えなくても大丈夫!
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