押し付けはタブー
―どのように選曲すればよいでしょう
わたしたちの場合は、昔の曲の歌詞を載せた本を開いて、お年寄りとあれこれ会話するようにしています。「この曲を歌った松井須磨子さんって、すごく有名な歌手なんですよね」とか、「この歌が流行った頃、関東大震災が起こったんですって」といった具合に。時代背景なども話題に取り入れたりしながら、思い入れのある歌を探します。そのうち、反応を示して、自然に鼻歌を歌い始めたりされるんですね。こちらが歌うと、合わせてくださる方もいます。
―「さあ、これを歌いましょう」と、無理強いするのは逆効果なわけですね
そうです、あくまでその方の好きな歌を、一緒に記憶をたどりながら探すようにしてください。
―どれくらいの時間が目安ですか
やりすぎると疲れてしまうので、長くて1時間くらいでしょう。できれば毎日、続けると効果的です。
「これからは、在宅介護が増える時代。施設だけではなく、家庭でもぜひ音楽療法にチャレンジしてほしいもの」と赤星理事長。ご近所の介護家庭で集まって、トライするのもいいかもしれません。音楽療法で、お年寄りと家族がもっと生き生きできたらすてきですね。
財団法人東京ミュージック・ボランティア協会
TEL042-343-2590
出張療法もOKだそう。料金は交通費などにもよりますが、6000~2万円くらい。
相談に応じてくれるとのこと。
関連サイト
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音楽療法関連曲集懐メロや小学唱歌、民謡などの歌集を網羅
痴呆は歌って治せる?
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