消化管ドックの特徴
消化管の病気はバリウムを飲んだだけではわからないことがあります |
日本人の50代の7割以上がヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染しているという事実があります(参考:50代の7割が感染! ピロリ除菌の効果とは)。ピロリ菌を保有していると、胃・十二指腸潰瘍の発生・再発率が高くなるだけでなく、胃ガンとも深い関連性を持つことが知られています。
最近の胃カメラは、鼻から挿入することのできる細いタイプです。カメラが細くなったぶん、従来に比べると苦痛も少なくなりました。胃カメラによって早期にピロリ菌を見つけることができれば、駆除することで胃潰瘍の再発率も下げることができます。
今後は食生活の変化などから大腸ガンの増加が確実視されています。大腸内視鏡検査は最も苦痛を伴う検査の1つですが、大腸の良性ポリープは放置すると癌化することもあります。悪性腫瘍による死因の第一位になるとも目される大腸の検診、ぜひ検討してください。
人間ドックは経済性と効果を考えて
人間ドックや健康診断の第一の目的は、治療しうる病気を早期に察知して、健康的に命を延ばすことです。症状に応じて検査をするのではありませんから、検査をしてわかる病気もあれば、そうでないこともあります。そうしたことも踏まえたうえで、ご自身に適した内容の人間ドックを選択しましょう。誕生日や父の日・母の日、あるいは敬老の日のプレゼントとして人間ドック受診券を贈る人も増えています。これを機会に、お近くの医療機関で人間ドックを受けてみてはいかがでしょう。
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