ダイエットが気になる中高年男性に迫り来る「死の四重奏」 |
40歳以上の男性では4人に1人に見られる病気で、最近増加傾向にあります。今回は、中高年の方に気にしてほしいメタボリック症候群についてのお話です。
メタボリック症候群の危険度セルフチェック!
あなたは次のうちいくつが当てはまりますか?□ 体重が増加中 □ 腹囲が増してベルトの穴の位置が変わった □ 健康診断で血圧が高めと言われた □ 健康診断で糖尿病の疑いがあると言われた □ 健康診断で中性脂肪が高いと言われた □ 健康診断で善玉コレステロールが低いと言われた □ 禁煙しようと思うが喫煙を止められない |
上記にあてはまるもの複数を見つけた方は要注意。メタボリック症候群の疑いがあります。
メタボリック症候群
諸悪の根源は内臓脂肪にあり
メタボリック症候群になると血液が固まり易くなります |
まず、普通の人と較べて血液が固まり易くなり、血管が詰まる事によって起こる疾患の危険性が増します。具体的には
です。あまりかかりたくない疾患ばかりですね。
メタボリック症候群になると、血液中で血糖を下げるインスリンの効きめを妨げる物質が増加しています。それに加えて
の増加が起きています。
見た目は同じ脂肪細胞でも内分泌の視点からは内臓脂肪は、皮下脂肪と較べて、これらの悪玉物質をより多く作っています。悪玉物質の作用は一言で言えば
します。諸悪の根源は内臓脂肪という事になります。
メタボリック症候群の定義は?
「症候群」と名がつくものには定義(基準)がもうけられています。メタボリック症候群の場合は、米国、欧州、世界保健機構(WHO)で定められた定義があります(2004年11月現在)。その基準に上がっているのは次の5項目です。
- 中心性肥満:太い腹囲(高いBMI・内臓肥満・内臓脂肪)
- 高血圧:正常高血圧または高血圧(治療中も含む)
- 高血糖:血糖を下げるインスリンの効きが悪い
- 脂質異常:高中性脂肪血症
- 脂質異常:低いHDLコレステロール血症
シンドロームX・死の四重奏・内臓脂肪症候群・マルチプルリスク症候群
メタボリック症候群の呼び方はいろいろ変わっています。- シンドロームX
- 死の四重奏
- 内臓脂肪症候群
- マルチプルリスク症候群
現在はメタボリック症候群ですが、今後も名称は変わる可能性はあります。このうち死の四重奏は肥満+3高(高血圧・高血糖・高脂血症)なので憶え易いですね。この中で内臓脂肪症候群は、ある意味でこの症候群の本質を表しています。
増えた腹囲を減らそう!
腹囲を減らすところからメタボリック症候群対策を始めましょう |
受診しなくても家庭で血圧と腹囲は測定が可能です。家庭で血圧を複数回測定して高めで、腹囲が増加中かつ体重も増加中の場合は内臓脂肪も増加中の可能性が高いです。採血しなくてもメタボリック症候群の危険性があるという事になります。腹囲を減らす事は内臓脂肪を減らす事を意味しています。がんばって腹囲を減らしましょう。
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