―――例えば20~30代の働く女性が健康を維持するために大事なことは何でしょうか?
まず、婦人科検診を受けてください。
海外では月経または性行動が始まったら検診を受けることは常識ですから。日本は婦人科検診を受けたことのない女性が多すぎます。
また、自分のなかのホルモンの働きに関する理解を深めてください。例えばピル、更年期のホルモン補充療法など、女性にとってはホルモンを使いこなせるかどうかでQOL(生活の質)が全く違います。
―――女性のメンタルヘルスについて重要と思われることはなんでしょうか?
自分の将来に自信がもてないと不安になりますから、妊娠・出産を含めた自分のライフプランをよく考えてください。例えば、子供を持つにしても持たないにしても、自分で決定したかどうかは大きいですから。
そのためにも、自分の体に何が起こっているかを知り、コントロールできるようになるのはとても重要だと思いますよ。
妊娠にしても、今の日本では、実は望まない妊娠率が7割なんです。特に10代、20代の中絶率が増えていて、10代では1年間のうち100人あたり1人の割合で中絶しています。(!)
私たちのグループでは確実で安全な避妊法として、ピルを使うことを推奨しています。ピルの副作用で一番怖いのは血栓症ですが、血栓症のリスクは1/10万人です。ところが通常のお産で命を失うリスクは6or7/10万人なんですよ。
・・・うーん。婦人科検診を受けたこともないガイドにとっては、ちょっと耳の痛い話でした。でも、おっしゃることは大変よくわかります。自分の体のなかで何が起こっているか知らないって、やっぱりなんか変ですよね・・・・(反省!)
でも、最後に対馬先生は
「例えば、仕事をしていて、生理不順になった、生理痛がひどいなんて症状が出た場合は、体が発している信号だと思って、自分の体をよく知る機会とポジティブにとらえればいいんですよ。とにかく自分の体とその仕組みについてよく理解してください」とおっしゃってくださいました。
・・・わっかりました。がんばります。
どうもありがとうございました。
ちなみに対馬先生は9月に、都内で、御自身の女性医療施設を始められるそうです。そのうちまた追ってお知らせできたらと思っております。
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