大事なのは体重の傾向
体重測定での問題点は食事や飲み物を取れば見かけ上体重が増える点です。心理的には一番少ない時を計りたいですね。でもダイエットが目的ならば、発想を変えませんか。毎日同じ条件で測定できる点を選んで一日、複数回測定しましょう。集めた結果を解析すれば体重の増加または減少の傾向が判ります。付け足せば、消化器の中、尿路系の中は、本来の体重ではありません。とはいっても、どちらも完全に零にはできません。体重の真値はないと考えましょう。
就寝直前と起床時に着衣体重測定!
着衣で測るので脱衣する手間が省けます。 |
就寝直前に較べて起床時排尿後は、膀胱に溜まった尿の分以上に減っています。あまり汗をかいた覚えがないのに。寝てるだけでダイエット効果という分けではありません。これには次に述べる不感蒸泄が関係しています。
6時間寝ていると0.5kgダイエット!
不感蒸泄は、ちょっと難しい用語です。分解すると不感+蒸発+排泄となります。不感=気づかないとすると、気づかない蒸発による排泄という事になります。この蒸発には、二つの経路があります。汗による皮膚からの水分の蒸発は夏の暑い日でなくても一定量は常時生じています。この経路による蒸発量は気温による影響を受けます。
呼吸、呼気による蒸発も重要です。ガラスや眼鏡のレンズに息をかけると曇りますね。これは呼気に水蒸気がある証拠です。
不感蒸泄量は気温や発熱した場合は体温の影響を受けます。通常の室温で、平熱とすると不感蒸泄は体重を考慮する必要があるので0.5mL/kg/時間程度です。
0 時に就寝、6時に起床と仮定します。寝ている間、尿量は本来は減少しますが、起きている間と同じに1mL/分で計算すると1mL/分×60分×6= 360mlとなります。体重50kgで計算すると、呼気からは0.5mL/kg/時間×50kg×6時間=150mLとなります。合計で360mL+ 150mL=510mL。6時間寝ていると0.5kg減少することになります。
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