高脂血症・高血圧にメタボリックシンドローム、ダイエットは気になっているけれど、体に無理はさせたくない……やせる薬ってありませんか、というご相談を受けました。今回はそんなダイエットに対する治療法の一部をご紹介します。


本当に肥満ですか? 体格指数をチェック!

階段
肥満が進むと階段や坂道の上り下りもつらくなります。思い当たることはありませんか?
メタボリックシンドロームの診断基準には、腹囲測定も含まれています。ウエストサイズが男性では85cm以上、女性90cm以上という基準に加え、更に次のうち2つ以上を満たした場合にメタボリックシンドロームと診断されます。
  • 脂質代謝異常(中性脂肪150mg/dL以上ないしHDLコレステロール40mg/dL以下)
  • 血圧130/85mmHg以上
  • 空腹時血糖値110mg/dL
ただし、もっとも基本となる腹囲測定は漠然としたものであるため、より精密に腹部CT検査によって脂肪面積を計算するべきという意見があります。いずれにせよ、肥満症の存在が条件となりますので、より簡単に計算のできる体格指数(BMI)によって、ご自分の体型を確認してみてください。

体格指数 = 体重(kg)÷{身長(m)の二乗}
標準体重 = 身長(m)×身長(m)×22
肥満度(%)= (実際の体重 - 標準体重)÷(標準体重)×100

例:身長150cm、体重50kgの人の場合
BMI = 50÷(1.5×1.5)= 50÷2.25 = 22.2
標準体重 = 1.5×1.5×22 = 49.5 kg
肥満度 = (50-49.5)÷49.5 ×100 =1.01(%)


計算できましたか? BMIは成人の体格を示すのに用いられる指数であり、概ね25以上は肥満とされていますが、ところが病気予防という点だけに着目すると、実は年齢によってもBMIの目標値は異なってきます。


ダイエットの基本となる1日あたりの食事量

BMI・標準体重を求めることができたなら、次は1日で必要な食事量を計算してみましょう。本来であれば基礎代謝量から正確に食事量を決めることがベストですが、基本となる数値は年齢・体型・性別などによって異なりますので、ここでは表すことができません。その代わりとして、簡単に標準体重から用いた食事量計算式から必要なエネルギー量を計算してみましょう。

食事量の目安(kcal)= 標準体重(kg)×(労働量)
 労働量は係数として掛算に用います。以下のような目安となります。

軽労働:25~30
中間労働:30~35
重労働:35~40

例:標準体重50kg、営業で外回りの方の場合
  食事量目安 = 50kg×30 = 1500 kcal

労働量は例えばデスクワーク中心の軽作業を主とする方であれば軽度、肉体労働が中心となる方であれば重度としてください。どちらとも言えない場合には中間の数値をあてはめてください。得られた数値は1日あたりの摂取目標食事量です。多すぎても少なすぎてもダイエットは簡単には成功しません。この目標量を続けることで、少しずつ標準体重に近づけるよう努力をしてみましょう。


次のページでは食事療法が上手くいかない場合の、やせるための治療薬についてご紹介します。