フード・ファディズムとは?
これだけ食べれば健康に!はキケン |
つまるところは『これさえ食べれば健康に!』とか『これをいっぱい取ればダイエットできる!』といった一つの食べ物への過信のことを表す言葉なのです。ちょっと耳の痛い話ですね。
信じすぎは禁物!
こういったフード・ファディズム的な考え方があまりに行き過ぎると「ダイエット食品で肝機能障害?」とか「やせるお茶で死亡』」なんていう最近のこわいニュースの元になってしまうわけです。記憶に新しいところでは「にがりのダイエット効果はヒトではまだ解明されていない」というお話もありましたよね。
お勧めHP
不安だったらまずは調べてみましょう |
ただし、さすがにお国の研究所のホームページだけあって非常に固い感じは否めません。『ウソや間違いはないけれど、そのかわりに夢もない』といったところでしょうか。でも、なにはともあれ、何かを調べたい時はまず見てみることをお勧めするページです。
英語があまり苦手ではない人ならFDA(米食品医薬品局)もお勧めです。さすがアメリカ、日本では未承認の薬や食べ物についてもかなりのデータベースがあり、キーワードをいれれば文献、警告等がでてきます。ただし量が膨大なのでかなりの覚悟がいるかもしれません・・・。
余談ですが、アメリカの医療情報といえば直接健康食品とは関係ないですが米国の最新医療情報を日本語で提供しているサイトとしてヘルスデー・ジャパンというサイトもお勧めです。世界中の医療メディアで採用されている情報で、日本人の関心の高そうなものを選んであります。
健康食品と並んでその情報の確実性がいまいち良くわからないのがサプリメント。サプリメントに関してのお勧めサイトは日本サプリメント協会。サプリメントの取材をしていた代表の方が、その情報のわかりにくさに憤慨して専門家、医師に呼びかけ設立したNPOのホームページです。症状、製品名、素材などから検索できます。
お勧め書籍
- 『完全版 ビタミン バイブル』(アール・ミンデル 小学館)
アメリカの薬剤師さんがビタミンの大切さを体験上気づいてかかれた本です。『ビタミンは食事の代わりになるものではなく活力増進剤でもないがより人生をエネルギッシュに過ごすために』といったニュアンスで書かれているので比較的信頼できます。
ちなみにガイドお勧めは『あなたに必要なビタミン』という項。『中高年の方』『アスリート』に必要なビタミンなどに並んで、なぜか『ギャンブラー』なんていう項目もあります。参考までに『ギャンブラー』に必要なビタミンは『ストレス、睡眠、食事の重要性はいうまでもないですが、太陽光線にあたらないのでビタミンDを摂ってください』だそうです・・・。結構笑えます。逆にいうとそれくらいの気持ちで読んでいただけると、読み物としてとっても楽しいと思います。
- サプリメント健康バイブル(日本サプリメント協会(NPO) 小学館)
上記の日本サプリメント協会の発行した本です。教科書的に調べることができます。
- 『食べもの情報』ウソ・ホント(高橋久仁子 講談社)
- 『食べもの神話』の落とし穴(高橋久仁子 講談社)
最初にあげたフード・ファディズムに詳しい著者の方の本ですが、食べモノに関するありがちな思い込みを正してくれる本です。
一例としては
・『バランス栄養食』は脂肪の割合が意外と高い。『脂肪が豊富に含まれているビタミンとミネラルが添加されたクッキー』と思って食べる分には、朝食抜きよりはいい。
・『宣伝コピーの行間を読まない』ように。『運動で 体脂肪を燃やす △△△』というコピーは、良く見ると『運動で 体脂肪を燃やす』(←当たり前ですよね)という言葉と『△△△』を並べているだけ。別に『△△△』を摂取すれば体脂肪が燃えるとは一言もいっていない。
いかがですか?ガイド的にも『眼からウロコ』でしたが、個人的にはこの本を読むとあまりに指摘が的確すぎて、自分の甘い考えがいやになるくらいの本です(・・・・)が、それはそれ。本としては非常に面白く、読みがいのある本であることは確かです。
健康食品は『あたるも八卦、あたらぬも八卦』位の気持ちで食べた方がいいような気もしますね。
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