食と健康/魅力の食材・成分(肉・魚介・野菜・フルーツなど)

意外なところにテロの余波 体に良い食材~エビ

「風がふけば桶屋が儲かる」式に、米同時テロが原因でなぜか冷凍の養殖エビが値下がりしています。そんなわけで今回はちょっとエビ特集です。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

最近米同時テロや、狂牛病など、とっても物騒な話題が多いですよね。もちろんそれはそれで深刻だけれど、物事は何でも裏表。「風が吹けば桶屋が儲かる」式になぜか、いま冷凍エビが値下がりしています。というわけでせっかく安くなったので、今回はちょっと「体に良い食材~エビ特集」をしてみることにしました。

ちなみにそもそもなんで安くなったのでしょうか。それは、米国の養殖エビの消費量が世界最大であるところにあるのですね。もともと、最近、米国では景気の停滞にともなって消費意欲が落ちていたのですが、この同時テロ事件でますます消費が落ち込んでしまったようです。すると、米国が買ってくれないので、世界的にエビの供給がダブつき、値下がりがおきているのですね。
特に値下がり感があるのがブラックタイガーなどの養殖エビで、なんとここ1ヶ月で15%値下がりしています。
安くなった体に良い食材を使わない法はないですよね。
そこで今回はエビ特集です。



エビの効果
その1~肥満防止
エビは高タンパク低脂肪食品♪。糖質はほとんどありません。どれくらい高タンパク低脂肪かというと、エビの身の20分の1ぐらいが脂質、残りは全部タンパク♪です。同じ魚介類でもさけの身の4分の1~5分の1ぐらいが脂質であることを考えるとソノ比率の高さは驚異的!ですね。

その2~成人病予防
エビに多い成分・・・それはタウリンという成分です。
タウリンはアミノ酸の一種で成人病予防に効果があるといわれています。なぜなら、タウリンには血液中のコレステロールを減少させる働きがあるのです。(ちなみにコレステロールが高いと・・・・・血液はどろどろになって血管は硬くなり、いわゆる動脈硬化になってしまいます。そしてひいては脳梗塞、心筋梗塞などの怖い病気になってしまうのです。皆さん気をつけてくださいね。)
タウリンはエビを初めとした魚介類に多量に含まれています。魚介類には結構コレステロールが高いものもあるにもかかわらず、あまり害にならないといわれる理由の一つがタウリンの存在なのです。
また、タウリンは肝臓機能を高め、強心作用もあるといわれています。

その3~骨や歯をじょうぶに。
殻にはいっぱいカルシウムがあるので、殻ごと食べれば骨や歯もじょうぶになります。
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