住まいのしつらえで季節感を

和の建具

実家の和室は、夏場には萩戸と簾がしつらえられます。
いつか、この萩戸がおさまるような家に暮らしたい、と思っているのですが……。

先日、実家の萩戸を障子に入れ変える作業を手伝いました。夏の建具から冬の建具へ、住まいも衣替えの季節です。

最近では、見かけることがすくなくなりましたが、夏の建具は、葦、萩やガマ穂などを主に使用したもの。萩戸、葭戸、網代戸、簾戸などがあります。見た目にも涼やかな建具は、通風を確保するとともに、厳しい日差しを緩やかに遮ることもできます。

建具を入れ変えることによって、空間はもとより、日々の暮らしに豊かさが生まれるように思いますが、現代の住まいや暮らしの中で、季節に合わせて建具を取りかえる、というのは、なかなか難しいもの。季節外の建具を収納するスペースを確保することも大変でしょう。

けれど、せっかく四季のある日本で暮らしているのですから、季節の変化を住まいにも取り入れる、という考え方は忘れたくないですよね。

ひと手間かけて、暮らしを豊かに

手軽に季節感を取り入れる方法のひとつは、ファブリックで変化を持たせること。クッションカバーやソファカバー、テーブルセンターなどを季節に合わせて変えるだけで、同じ空間でも雰囲気は大きく変わります。また、一年中同じカーテン、という方も多いと思いますが、洗濯も兼ねて、季節に合わせたものに取り換えてみてもいいでしょう。

季節感を演出する「場」を住まいの中に設けてみるのもおススメです。小さなスペースでも、季節の花や絵、写真を飾ることで、暮らしのアクセントになるのではないでしょうか。


今夏のような天候が続くと、四季をゆっくりと感じることを忘れてしまいそうですが、これからの季節、住まいの中に秋を感じさせる工夫をしてみてはどうでしょうか。

ひと手間かけることで、季節を楽しむことができるはずです。



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