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「10人に2人が生涯独身時代」に必要なお金の準備!(3ページ目)

30代の10人に2人以上は生涯独身のまま過ごす可能性があります。そのときマネープランとしては何を考えればいいでしょう?現役時代、ゼイタクしすぎると老後は悲惨なことになる?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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第2に、独身者が考えるべきお金のポイントは「住宅の確保」です。不動産を所有しておけば最終的に資産として活用できますし、家賃を生涯払わずにすみます。毎月5~6万円の家賃であっても、20年以上の老後を思えば住居コストは1000万円以上になります。もし生涯賃貸派を考えているなら、こうした資金を現役時代に確保しておく必要があります。

第3に、「老後の生活資金の確保」を考えます。第1で考えたように生活コストをやや割高に見積もることが独身者のマネープランでは重要に思います(もちろん、自分はお金がかからない、という人は割安に見積もってもかまいません)。特に老後資金については余裕を見込むことが大切です。思った以上に長生きしたとき、使ってしまったお金を回収することはできないからです。期間としては20年が現実的に必要な年数であり、30年は考えておきたいくらいです。長く見積もれば当然準備すべきお金もどんどん増えていきます。

第4に、「老後の医療・介護資金の確保」を見積もります。夫婦で暮らせば、最初に倒れた側を元気なほうが介護することができますが、独身者の場合は体調を崩せば、医療費用・介護費用を全額負担してやりくりしなければなりません。これはファミリー世帯より多めに見積もっておく必要がありそうです。特に早く要介護になり、その後長生きをすると負担が大きくなる、ということは独身者のリスクとして覚えておきましょう。終身介護のコストはまだ定まっていませんが、これまた高額になることは間違いありません。

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私は無理に結婚する必要はないと思いますが、独身者の場合、自分の面倒はすべて自分でみる、という覚悟が必要です。
特に経済的な面で、しっかり備えておかないと、誰も助けがないということがありえます。親は亡くなり、兄弟はなく、遠い親戚が数人いる程度、ということが十分にあり得るからです。

こうした時に頼りになるのはお金であることは間違いありません。今、あまり考えずに使っているゼイタク・ムダづかいが、40年後の経済的苦労にならないよう、しっかりお金を貯めておきましょう。
老後の準備は、30代、独身の今からスタートです!
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