Tさんとお話ししていると、住まいへのこだわりはさほど感じられません。「いつかは海外でのんびり暮したい」。この思いから、日本での住まいは仮住まい、という潜在意識が生まれているのかもしれません。
肩に力の入らない、ニュートラルで自然体のマンション選びのヒントをTさんの事例に探ってみましょう。
中古一戸建てか中古マンション、それとも賃貸住宅か
中古か新築か、それとも賃貸か。利便性にこだわると、、、 |
利便性の良い場所は、賃料も高いのが通常。「住環境の良さ」という点は除外し、「家賃よりも月々の支払いが安く済むなら購入しよう」と中古住宅を探し始め、出会ったのが現在のマンション。「築年数にこだわらなければ、一戸建てでもマンションでも掘り出し物は多いですよ」とTさんは言います。
「一生涯を過ごす住宅だ」との意識がないことが、Tさんの住宅選びの特徴です。「住めなくなったら住み替えればいい」、「現在のライフスタイルに合った住まいを安価なコストで」、まるで賃貸暮らしかのよう。その究極の選択が、築25年のマンションでした。
前居住者の改造がお気に入り。畳好きのTさん
住まいのこだわりが無いかのようなTさんですが、お住まいはなかなか個性的。聞けば、前居住者がこだわりのある方で、各所にリフォームが施されており、それが気に入っての購入だったそうです。
室内は、廊下のスペースがほとんどなく、効率よくスペースが利用されています。DKのフローリング以外は畳敷きで、「とにかくこれが気に入りました」と、自称畳フリークのTさん。マンションは畳が少ないため一戸建てを探していたのだと、住宅選びのこだわりが少しずつ見えてきました。
中古マンションを購入する場合、前居住者の住み方が重要になってきます。壁紙など内装は改修の上、売り出されることが多いのですが、改修前の状態を見ておきたいのが本音のところ。未改修のまま購入し、自分の好みのリフォームを施して住む、という中古マンションの購入スタイルも増えています。
さて、畳好きのTさんのライフスタイルは次ページをご覧ください。