マクロの読解
作成されたモジュールを開いてみましょう。プロジェクトエクスプローラを見ると、「Module2」という名前の標準モジュールが作成されていますね。この「Module2」をダブルクリックして下さい。※前回の記事で「Module1」を作成したあと、ブックを閉じずに、引き続き今回の操作をマクロで記録した場合、「Module2」は作成されずに「Module1」に新しいマクロが記述されています。この場合は「Module1」をダブルクリックして、マクロの内容を表示して下さい。 |
マクロ記録によって記述されたステートメントは「Sheets.Add」です。
「Sheets」は、ワークシートやグラフシートの集まりを表すコレクションのことでした。「Add」は、この集まりにワークシートやグラフシートを追加する操作を実行するメソッド、つまり、新しいワークシートを挿入するメソッドです。このステートメントも「オブジェクト.メソッド」の構文の形をしていますね。ちなみに、このSheetsコレクションのAddメソッドは、新しいブックを作成するWorkbooksコレクションのAddメソッドを似たようなメソッドといえます。
※WorkbooksコレクションのAddメソッドと似ているのは、その実行イメージとメソッド名だけで、その内容は全く異なります。 |
Addメソッドについて調べてみよう
さて。SheetsコレクションのAddメソッドに引数はないのでしょうか?特に、今回は、ワークシートの数を指定するマクロを作成したいので、挿入するワークシートの数を指定できる引数があると便利ですね。そんな疑問がわいたら、ヘルプを参照してみましょう。Addメソッドの部分にカーソルを置いて、「F1」キーを押します。すると、様々なオブジェクトのAddメソッドが一覧で表示されます。この中から「Sheets または Worksheets オブジェクトの Add メソッド」をクリックします。
SheetsコレクションのAddメソッドに関するヘルプが表示されました。すると、Addメソッドは4つの引数をもっていることがわかります。そして、この中に、追加するワークシートの数を指定できる引数Countがありますね。この引数を追記すれば良いようです。
※その他、Addメソッドには、ワークシートの追加位置を指定する引数Before・引数After、追加するワークシートの種類を指定する引数Typeがあります(これらの引数については他の記事で詳しく紹介します)。 |
>それでは、引数Countを追記してみましょう。次ページへどうぞ!