理由その2.やっぱり家賃はもったいない!?
賃貸は合理的?家賃はもったいない?あなたにとってお気に入りの住空間かどうかがポイントに |
好きなものには心置きなくお金を使う消費体質タイプは、ある日ふと家賃がもったいない、と思い至るのです。冷静に考えるとつじつまの合わない不思議な話ですが、日常生活に置き換えるとこんな場面です。モノの値段が上昇し食費代もばかにならない。お金がもったいないからとランチを外食から1コイン弁当に変えて一日300円を節約。そんな涙ぐましい努力をしておきながら、円高でお買い得だからと高額の海外ブランドものをポンと買ってしまう、そのような心理に似ています。
P子さんは、それほどモノに執着してお買い物をするタイプではありません。ですがそれでも、欲しいものがあれば金額を気にせず購入する方だとか。ヒトは自分にとって価値あるものへはお金を惜しみません。少々金額が高くても本人が納得していれば、それは適正価格です。ところが、自分の住空間が自分のお気に入りでなくなったとき、そのとき家賃は「もったいない」ものへと変化するようです。
一度、もったいないものへとカテゴライズされると、もうどうしようもありません。気に入らない住まいの利用料である家賃はこのうえなく無駄に見え、少々高くなってもお気に入りの空間と資産の取得にこそ自分のお金を使いたい、そう考えるのです。P子さんの住まいに対する思いは、賃貸から購入へと舵がきられました。
理由その3.私のお城
P子さんとお話していて、何度も登場したのが「私のお城」というフレーズ。P子さんのいう「私のお城」とは、私の資産、私の居場所、お気に入りの空間、生活の基盤、私そのもの、など様々な思いが込められています。
賃貸の時もなるべく居心地を良くしようとインテリアなどにもこだわっていたけれど、自分のマンションを購入して意識や感覚がまったく違うことに気付いたとP子さんは言います。比べてみて初めてわかったけれど、これまではやはりどこかに「借り物」という意識があったみたい。今はアクセサリーやお洋服よりも、お城を快適にする家庭雑貨に目が行ってしまう、と話すP子さんはとても幸せそうです。
最後に結婚について伺ってみると、「好きな人ができてから考えるつもり」ときっぱり。P子さんの中では、結婚は不確定要素に分類されていて、マンション購入と結婚は完全に別もののようです。二人になれば一人の空間を楽しむことはできないだろうから、今の「私のお城」での生活はとても貴重な時間かもしれない。いざとなればマンションは私の資産だから、売って新生活資金にすればいいと思っている。と将来を見据えた計画的なコメントが返ってきました。
マンション購入のご相談の際に初めてお会いしたP子さんとはまったく別人です。自分らしく充実した毎日を送っているP子さんは、とても頼もしく輝いていて素敵です。この様子では「私のお城」を手放す日も近いのではないかしら、との予感。少しもったいなぁと思うもののP子さんが自分らしいハッピーな選択してくださることを心より応援いたします。