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50代 男が始める在宅ワーク 続編

会社をリストラで退職し、インターネットを利用して仕事をはじめようと思ったKさん。友だちからネットショップ経営を持ちかけられて…。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

この記事は、「50代 男が始める在宅ワーク」の続編です。詳細は、前回の記事をご一読いただくとわかりやすいかと思います。

自分にできることって何だろう

自分にできること
無力な自分に落ち込む毎日、これではいけない
退職し、今は定職についていないのだが、家族も貯蓄があるせいか特に「働け」とうるさくもいわない。自分もこれから何をすればいいのか、ゆっくり考えていこうと思う。

大学の時に同じクラブだった友人Oから、連絡があった。
「いやあ、Kちゃんが家にいるって聞いてね。実は、半年前に開いた喫茶店、閉めたんだ。今、新しい仕事を考えているんだけど、一緒にやらないか?」
取りあえず、Oの話を聞きに、吉祥寺まででかけた。一緒にできるかどうかはわからないが、自分自身、出口のないトンネルの中の様な状態から早く復帰したかったためだ。

待ち合わせの喫茶店へ行くと、Oがノートパソコンを開きながら待っていた。「急に呼び出してすまん。Kちゃんが、仕事してないっていうから、チャンスだと思ってね。実は、インターネットを使って、店舗経営をしようかと思うんだよ」

Oの話をまとめると、喫茶店を始めたけれど、結局流行らなくて店を閉めてしまった。本当は経営者になりたかったのだが、人脈もないし、お金もない。ただ、インターネットの店舗なら、ネット上だから実際の店舗を借りることもないし、経費も格段に安くすむ。商品は、自分たちが欲しいと思ったものを置きたい、いうならば「オヤジのセレクション」だそうだ。ホームページは、Oが制作するらしい。

「いいじゃない、でも、それぐらいの規模なら一人で充分できるだろう」
「いや、うちは来月、親のいる田舎に引越すつもりなんだ。Kちゃん、区内だろ?ネットショップって、住所とか掲載しないといけないんだけど、やっぱり東京の方がカッコがつくかなって。あと、商品の調達とかも便利かもしれないし」

Oは、自分の田舎である九州に、家族で引越すつもりだという。離れていても、ネットで瞬時につながるから、全く問題はない。制作から、告知までOがやるから、売上の40%を私の収入にしてくれるという。私の仕事は、住所を貸すことと、注文が入った場合の対応と、都内での商品ウォッチングらしい。

自分自身では、何のアイデアも浮かんでこないので、一つ組んでやってみようか…。

いよいよ、ネットショップオープン…
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