コーディネーター松崎政行さん |
未経験からのキャリアプラン
未経験から通訳者、翻訳者になるにはどのようなキャリアプランをたてるといいでしょうか?「やはり通訳・翻訳に関しては、専門のトレーニングが必要です。
業界での実務経験を積みながら、通訳・翻訳スキルを磨いていくのが理想ではないでしょうか。
例えば、銀行など金融機関での実務経験のある人でしたら、翻訳の勉強をして金融翻訳者になる、というのが今までの経験・知識を有効に活かせ、現実的なプランだと思います。
未経験からの一般的なステップとしては、
実務経験 + 土日、終業後を利用して通訳・翻訳学校でのトレーニング
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簡単な社内通訳・翻訳業務
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経験を積んで専門性を高めていく
実際、流通業界でアシスタント業務と簡単な社内通訳を少し、といったポジションで仕事をしながら、通訳の勉強を続け、3年ほどでフリーランスの通訳として独立された方もいらっしゃいます。」
専門職として活躍するのに必要な準備期間
「通訳者、翻訳者として認められるには、すでに英語力が完成している方の場合で、準備を始めてから3年くらいは必要です。但し、通訳にしても翻訳にしても、勉強に終わりはありません。通訳者・翻訳者として一人前になった後も、より深い専門知識、アップデートされた知識が常に必要とされます。
実際、通訳者・翻訳者として活躍されている方は常に勉強されています。そういう意味では、勉強が好きな人でないと難しい職種かもしれませんね。」
通訳者・翻訳者に向いているタイプ
ひとくくりにされがちな通訳・翻訳ですが、専門職となると仕事の色合いはだいぶかわってきますよね。性格的に言うと、どういったタイプの人がどちらに向いていますか?「おおざっぱに言うと、人と接するのが好きな人は通訳向き、じっくりと腰をすえて仕事をするのが好きな人は翻訳向きです。フリーの翻訳者ですと、一人でじっくりコツコツ仕事ができますが、社内翻訳の場合は、そうはいきません。会社の一員として、社内の人とうまくやっていくことも必要ですね。」
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「仕事を辞めて、勉強に専念したい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事を続けながら勉強することをお薦めしています。実務のブランクがないほうが、就職には有利なである事と、ビジネスで得られる経験は、机上の知識よりも役立つ場合が多いからです。
また、通訳者にしても翻訳者にしても、一人前になるには、時間がかかります。
将来、通訳者になりたいのか、翻訳者になりたいのか、社内通訳・翻訳といったポジションがいいのか、で準備もかわってきます。じっくりキャリアプランを練ってから準備を始めてください。」
▼関連リンク
・通訳者・翻訳者への道Vol1 通訳の種類・スタイル・スキル[All About 語学を活かせる仕事]
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