貿易事務/貿易事務の仕事・転職事例

貿易のエキスパート、貿易事務の仕事(2ページ目)

語学を活かして仕事をしたい方に人気のある職種のひとつ貿易事務。実際にはどんな仕事をするの?必要とされる専門知識は?語学はどのくらい活かせる?

執筆者:柏木 梨花


どのくらい語学力を活かせる?

貿易に直接携わる仕事ですし、語学力をフルに活かせそう!と思われがちな貿易事務ですが、意外と語学力はそれほど高いレベルを要求されません。
というのも、定型文書の作成や決まった内容でのコレポンがほとんどの為、ある程度の読み書きができれば十分対応できるのです。TOEICスコアで言うと600位が目安のようです。
語学力をフルに活かしたい方には少しがっかりかもしれませんが、国際間の取引のプロフェッショナルである仕事としてのやりがいは大きいのではないでしょうか。


資格は必要?


最近では求人ニーズの高まりもあり、貿易事務未経験、資格なし、でも可能なケースが増えています。
ただやはり、貿易に関する専門知識があることの証明である資格があれば、待遇面や転職の際の選択に有利になるといえるでしょう。

貿易に関連する資格としては、国家資格である通関士と民間資格である貿易実務検定試験があります。

通関士
輸出入をする際に必要となる税関との手続きを行うことができる資格。
通関業法、関税法などの法律知識と税関への申告に必要な書類作成能力が問われます。
試験は年に一度、秋に実施されます。これまでの平均合格率は17.9%。昨年の合格率は24.8%でした。

貿易実務検定試験
定型業務をこなすのに必要な知識があることを証明するレベルのC級から、貿易実務においての様々な局面での判断に必要な専門的且つ幅広い知識があることを証明するA級まであります。
C級の試験は年に3回実施され、今までの平均合格率は52.4%です。


貿易事務の仕事に就くには

最近では「未経験可」の求人が増えているので、アシスタントからスタートして経験を積んでいくキャリアプランを描きやすい職種といえそうです。
ただし専門知識が必要とされる職種ですので、どれだけ努力をするかによって将来的な仕事の幅はかわってきます。
未経験であっても、現在資格取得に向けて勉強中といったアピールポイントがあれば、企業からの期待も大きくなるでしょう。

次回は、未経験から貿易事務に転職をした方にきいたお話をお届けします。


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