転職のノウハウ/内定・入社・退職手続き

新しい会社に行く前に評判を上げる引継ぎ

会社を去る時にすべきこと、それは引継ぎです。社会人のマナーとしてどのように行動すべきか?そのポイントをご紹介します。

執筆者:高野 秀敏

転職につきものなのが、引継ぎです。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉にもあるとおり、現職の会社に迷惑をかけないようにしたいもの。一方では、現職の会社にいいなりになり、思わぬ失敗をしてしまう方も!?今回は、引継ぎのために必要なこと、思わぬ落とし穴に引っかからないための注意点をお伝えします。

他人の評判こそ全て

現職に迷惑を掛けぬよう、引継ぎには誠意を尽くそう
現職に迷惑を掛けぬよう、引継ぎには誠意を尽くそう
皆さんは、仕事は「信頼が全て」という言葉を一度は口にしたことがあるかと思います。これまでの仕事ぶりもそうですが、転職の際にどのような行動に出るのか?それによってその方の評判が変わることがあります。

引継ぎのポイント

■業務を整理する
まず、自分がやっている業務の整理です。自分にしかできない、自分しか知らない業務がある場合はそれを可能な限り文書化しておきましょう。例えば営業担当者であれば、自分の顧客についての情報を整理し、データを残してください。転職のためというよりは、仕事上のマナーとして、自分がいなくなっても業務に支障がないようにすることが必要です。

■挨拶をする
営業職だと、自分の顧客を次の担当者に引継ぐ必要があります。当然のことながら、メインのお客様には挨拶に行き、まずはお礼をし、後任担当者の紹介と自分の進退をお伝えしましょう。

■培った人脈を次へつなげる方法
次の職場が同じ業界であった場合は、前職の人脈を活かして欲しいと言われることも多々あります。その人脈とどのように向き合うか?そこでビジネスパーソンとしての進化が問われます。前職のみのお付き合いと割り切る、自分に有利に働くように動く、転職先にあっさりと顧客を引き渡すなど、いろいろなパターンがありますが、今まで良い仕事をしてきていれば、次の職場に移ってもお付き合いは継続できる場合が多いです。
引継ぎそのものは性格に行い、その上で、次の職場でもお付き合いいただける方には改めてご挨拶に行くのが好ましい方法です。

引継ぎをいい加減にしてしまうと、後任の仕事ぶりはもちろん、自分や前職の会社の信用にも関わります。確かに、辞めると決めた瞬間に、転職する人の仕事に対するモチベーションはびっくりするほど下がるものです。それが普通です。ですが、この記事を読んで頂いているあなたには、ぜひ「あの人は違うな」「最後まで立派な人だ」と思われて欲しいのです。そのためにも、しっかりと引継ぎの業務を行いましょう。

退社時に気をつけるべきポイントとは?
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