どちらかといえば人と話するのが苦手という人には、相手が面接担当者だけならともかく、ほかの応募者も同席する集団面接は、ますます萎縮してしまう場面となるかもしれません。しかし、完全に上がってしまって、何も言えないというのでは困りますが、逆に、まったく臆する様子もなく、なにごとにもソツなく答が出るという人も、妙に場慣れした感じがして好印象が持てないという採用担当者は少なくないようです。
緊張のために少しくらい言葉につまるようなことがあっても一生懸命答えようとする態度や、言葉数は少なくても的確な回答ができる人が好印象を持たれるものです。うまく話そうと考えず、ありのままの自分で臨むことが大事です。
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ガイド自身は、転職活動中に一度だけ集団面接を経験したことがあります。いついつ面接しますとの連絡を受けて会場に赴いたところ、テーブルが面接官を中心にコの字型に並べられていて、10人ほどの応募者がそれぞれ好きな場所に陣取る形でした。どちらかといえば、1対1の面接ですら上がってしまうタチだったものですから、面食らって、ほとんど発言できないうちに終わってしまった記憶があります。
そのときの経験でいえば、場の流れ次第で話題が変わったり、質問を振る人が決まるという感じでした。ですから、事前に質問を想定して自分なりに回答を準備していても、ほかの人に自分が用意してきたこととまったく同じようなことを回答されたり、予想もしなかった質問がとんでくるなど、事前の準備だけではすまない面もあるようです。むしろ、その場でいかに機転をきかせられるかが一番のポイントといえるかもしれません。
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