転職に影響のない離職期間はどれくらい?
面接で離職期間のことを聞かれたら? |
「ネガティブな転職理由の人が多い」
「不景気なのに安易に会社を辞めてしまっている」
「離職期間が長いので、他社が採用しない人なのか? など考えてしまう」
といった内容です。景気が悪くなり、各社に面接に来る転職希望者の方の傾向も変化が出ているようです。
できれば次の会社が見つかってから会社を辞めたほうがリスクは少ないです。しかし、そうはいってもこんな不況の時代ですと会社が倒産してしまうこともあります。管理が厳しくて面接に抜け出せないという場合もあり、結果として離職せざるを得なかったという事態に陥る方も多くいます。
それでは、離職期間については、どのくらいであれば影響が少ないものなのか、経営者や人事の方に質問をしてみました。
■メーカー、人事担当者 男性
3ヶ月程度の離職期間でしたら気になりません。
また、半年ぐらい仕事をしていない期間があってもその期間が、親御さんの介護をしていたなど正当と思われる理由がある場合は影響は軽微です。1年以上離職されている場合は、「選り好みする方なんだろうか?」など疑念が入ります。
■IT系、経営者 男性
理由次第ですね。とはいえ、確かに半年以上の離職期間がありますと、何をしていたのか聞きたくなります。
先日1年半ぐらいかけて地球を1周していたという転職希望者の方がいまして、最終的に採用しました。それ以前の経験が大変当社に向いている経験を持っていましたし、かなり仕事の実績のある方でしたので、1年半のブランクもその期間の話を面白おかしくお話できる方で、人間にも幅が出る経験で非常に興味をそそられました。
実際に、当社でも入社後に活躍しています。これは特殊な例かもしれませんが、離職期間が長いと気になりますが、理由次第ではないでしょうか。
■サービス業、経営幹部 女性
一年前までは、許容できる離職期間は、3ヶ月ぐらいと考えていましたが、最近は採用される企業も減少しているようで、半年ぐらいの離職期間は許容するようになりました。
他社の経営者の方と話をしていますが、採用している企業の数を減らしていたり、採用する基準をあげていたりする会社が多いからです。当社としては、他社にも内定が出るような方を採用したいと思っていますので、他社が受からないからうちの会社にきたというスタンスですと、もちろん採用はできません。
他業界に比べて当社は人気のない業界ですので、あまり多くを求めているわけではありませんが、やはり考え方や態度がネガティブな方は採用できません。それは、入社してもすぐに辞めてしまう可能性が高いからです。
離職期間が多少長いことは問題ではないですが、離職期間が長くなってしまった理由をきちんと説明できる方とそうでない方がいます。半年以上離職期間がある方は、面接で離職期間が長くなっている理由を聞かれることがありますので、きちんと話をできるようにしておきましょう。
次のページでは、面接のポイントを紹介します。