転職活動の最大のヤマとなるのが面接。その場面で、面接官は応募者のどこを見、どう判断するのでしょうか。
服装について
ブループラネット社が提供している女子学生のための就職支援サイト『リクルートファッションラボラトリー』によると、「リクルートファッションの基本は、相手に不快感を与えず、かつ、相手を尊重したファッション」だ、としています。面接はあくまでもビジネスの場であり、相手がスーツを着用しているのであれば、こちらもそれに合わせて違和感のないファッションを心がけるべきだということです。
ただ、転職の場合は、よほどカジュアルっぽくなければ、普段、会社に着て行っている服装で構わないと思います。服装より気をつけたいのは、むしろ清潔感です。
とくに在職しながらの転職では、平日の昼間には面接に出られない点を考慮して、夕方5時以降に面接を組んでくれるケースが少なくないのですが、この場合、1日の仕事で疲れた表情のまま臨んでは印象を悪くします。できることなら、面接の前に理美容院に立ち寄ってひげ剃り、洗髪してもらい、さっぱりしてから臨みたいところです。朝自宅を出がけに替えのシャツを用意しておき、途中で着替えるくらいの意気込みを持ちましょう。
表情には、顔つきや動作から受ける印象も含まれます。顔は基本的には変えようがありませんが、同じ顔でも心配事があるとき、自信がないとき、精気にみなぎっているとき、楽しいときなどは顔つきは変わります。どういう表情をすれば積極性を演出できるか、鏡に向かって研究しておくといいでしょう。また、女性の場合、化粧法を変えるだけでイメージはかなり変化しますから、一度、プロに相談して見ることをお勧めします。
面接の進行
面接時間は、短い場合で30分ほど、長くても1時間程度です。導入部では、「自宅からここまで何分くらいかかりましたか」とか「夕べはよく眠れましたか」など、本筋とは関係のない質問がでることもあります。これは、とくに考え込むこともなく回答できるような質問に答えることで、リラックスさせようとの配慮です。
そんな雑談が一段落すると、まず履歴書をもとに生年月日、学歴、卒業年度、職歴のチェックが行われます。記載されている内容をざっと本人の了解を通して確認するのが目的です。その後、これまで経験した業務の内容、退職の理由、志望動機といった核心となる質問が続きます。
核心の質疑応答の後半では、入社したらどんな仕事がしたいのか、どのように働きたいのかといった希望を聞き、それと関連して事業や仕事の内容についての説明が行ったあとで、経験してきたこととのすり合わせ、給与の希望などについての質問がなされます。
それが終わると、いつ頃から入社できるのか、何か聞きたいことはないかといった質問が出てきます。ここまできたら面接は終盤。採否の結果について連絡を入れる時期についての説明があり、面接は終了です。