プーチン首相の「側近中の側近」
ワタシニキタイシテモムダデスヨ……? |
プーチン首相は大統領時代から、このような「サンクトペテルブルク人脈」を重用してきました。メドベージェフ大統領は、そのなかでも特にプーチン首相の信頼が厚いようです。
国策会社でありながらプーチン政権初期は「国家のなかの国家」として手が付けられなかった「ガスプロム」という世界最大の天然ガス企業がありました。プーチン政権はこの企業を乗っ取った後、会長にメドベージェフ大統領を就任させています。
大統領になる前は42歳にしてプーチン政権の第一副首相だったわけですから、彼がプーチン首相の側近中の側近ということがわかります。
大統領に期待してもしょうがない?
一方でメドベージェフ大統領は、プーチン人脈のなかでは、法律専門家ということもあるのか「法の支配」を強調し、ロシアの法治国家化を推進しようとしています。それはプーチン政権があまりに超法規的なことをやりすぎたことへの批判……ともとれ、実際、プーチン政権の強引さに「懸念」を示したこともあります。
しかし、それでもメドベージェフ氏は大統領になり、プーチン首相のもとで(こういう表現はなんだかとても変ですが)頑張ることになっています。メドベージェフ大統領は二枚舌なんでしょうか?
おそらく、「無難な人物」「反乱を起こさない人物」というのがプーチン首相の評価なのではないでしょうか。豪腕や、それをふるう権力基盤は、プーリン人脈のなかでは一番弱いのがメドベージェフ大統領です。うーん、彼に期待しても、北方領土問題とか、どうにもなりそうにないのでしょうか?