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今さら聞けない!麻薬と覚醒剤はどう違う?(3ページ目)

芸能界を薬物汚染で震撼させた押尾学被告と、酒井法子被告の裁判が、10月にスタート! その行方が気になるところですが、両被告が手を出した麻薬に覚せい剤、そして大麻とは、どんな薬物?

執筆者:志田 玲子

覚せい剤とは、どんな薬物?

画像の代替
違法薬物は、使用した人間の心と体を、確実にむしばんでいく……
覚せい剤は一般的に、白い粉末または無色透明の結晶の形をしています。臭いはなく、使用者の間では、「シャブ」「S(エス)」「スピード」といった通称で、呼ばれます。

神経を興奮させる作用があり、使用した場合、一時的に眠気や疲れがとれたり、頭が冴えたりするような感覚をおぼえます。そのせいか、巷では覚せい剤汚染が急拡大! 警察庁の発表によれば、全国の警察が、今年上半期(1~6月)に押収した覚せい剤の量は、前年同期から約6.4倍増と、飛躍的に増えています(約263キロ)。覚せい剤の蔓延は、芸能界だけに限っているわけではない……。

精神錯乱だけじゃない! 死亡例もあり

さて、麻薬・大麻・覚せい剤と、3つの薬物について見てきましたが、一口に違法薬物といっても、その色や形はさまざま。ただ、人間の精神を異常な状態に陥れる作用については、共通しています。その具体的な症状とは?

■麻薬(MDMA)…… 強い精神的依存症があり、乱用を続けると錯乱状態に陥る。また、脳や神経系を破壊するほか、腎障害・肝障害や記憶障害などが現れることもある
■大麻…… 触覚、聴覚、味覚が過敏になるほか、思考が分裂し、感情が不安定になる。乱用を続けると、鳥や馬に変身する錯覚に陥るなどの症状が現れ、ついには、精神錯乱状態に陥る
■覚せい剤…… 使用後数時間経つと、激しい脱力感や疲労感に襲われる。この不快感から逃れようと使用量が増えていくうち、幻覚や妄想などの症状が現れたり、錯乱状態に陥ったりする。さらに、急性中毒の場合には、意識を失って脳出血などで死亡することもある

心や体がむしばまれるのはもちろん、最悪の場合は、死に至ることもありと、違法薬物の恐ろしさを、改めて実感させられますね。薬物汚染が社会問題化する昨今、とにかく、禁止薬物には「絶対に手を出さない」強い心構えが必要です。特に、9月の5連休など、海外旅行に行く人は、異国情緒に浮かれて甘い誘惑に負けないよう、要注意!

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