底なし沼の雇用不安に、どう対処する?
6月の失業率は5.4%と、過去最悪の水準=5.5%に肉迫! 雇用不安はまさに、底なし沼…… 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
■自民党の注目政策
・日雇い派遣の原則禁止
・非正規労働者の待遇改善のため、均等待遇の取り組みを支援
・失業給付を受けられない人向けに、新たなセーフティネット(安全網)を構築
■民主党の注目政策
・日雇い派遣など、雇用期間2ヵ月以下の労働者派遣を禁止
・性別や正規・非正規を問わず、同じ職場で同じ仕事をする人は、均等待遇を実現
・すべての労働者に雇用保険を適用
日雇い派遣の禁止と、正規・非正規の均等待遇については、両党とも同じ方向性。一方で、自民党が、新たなセーフティネットの構築を掲げるのに対し、民主党はより具体的に、雇用保険の適用拡大を目指します。
そう言えば、先の国会では、週20時間以上働く非正規労働者の雇用保険加入の条件(雇用見込み期間)を巡り、与野党が激しく対立! それまで1年以上とされていた雇用見込み期間を、6ヶ月以上に短縮する政府案に対し、野党側は、31日以上にして加入できる人をさらに増やすよう要求しました。しかし結局、政府案が成立。雇用見込み期間は、6ヶ月以上に限定されました。