不安だらけの年金制度を、どう改革する?
年金記録漏れの対応は、「遅々として」進んでいます…… |
■自民党の注目政策
・記録漏れ問題は、来年末をめどに解決
・年金制度については、超党派で議論した上で見直す
■民主党の注目政策
・記録漏れへの対応策として、2年間集中的に取り組む
・新しい制度として、加入者全員が、7万円以上の年金を受け取れる「最低保障年金」と、納めた保険料に基づいて上乗せされる「所得比例年金」をつくる
記録漏れについて、自民党は「来年末をめどに解決」と、自信を見せていますね。ただ、民主党によれば、2007年に発覚した5000万件超の記録漏れのうち、今年3月までに統合できたのは、5分の1程度の1010万件。あと1年4ヶ月で、本当に4000万件も片付けられる? 一方、制度改革については、自民党が、これから超党派で話し合うことを目指すのに対し、民主党は、新しい制度への転換を掲げています。
崩壊寸前の医療制度を、どう立て直す?
一方、後期高齢者医療制度や医師不足など、医療制度改革の違いは?■自民党の注目政策
・高齢者医療制度は、現行の枠組みを維持しながら見直す
・医師数を増やし、救急や産科などの地域医療確保のため、病院などが受け取る診療報酬を増額する(2010年度の診療報酬改定)
■民主党の注目政策
・後期高齢者医療制度は廃止し、将来的に、サラリーマンらが加入する健康保険と国民健康保険を統合
・医師の養成数を1.5倍に増やし、医師・看護師などの増員に努める医療機関の診療報酬(入院)を増額する
原則75歳以上が加入する後期高齢者医療制度について、自民党は、現行制度を維持したまま見直すのに対し、民主党はこれを廃止して、旧老人保健制度に戻す方針。また、医師不足対策については、両党とも診療報酬の増額を掲げていますが、増額措置を「アメ」として利用する民主党の政策の方が、より効果的に現場の医師増員を促しそう……。
最後に、働く人たちにとって一番気になる雇用対策は、どう違う?