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岩国市長選が大阪に飛び火?

10日に投開票される山口県・岩国市長選は米軍再編問題がからんでホットな選挙戦になっています。そして、なぜかこの問題に口を出してきたのがあの人。歯に衣着せぬのは知事になっても変わらない?

執筆者:辻 雅之

岩国市長選の争点とは

米軍再編
米軍再編構想の概略図。
山口県の岩国市は米軍基地の町。戦闘機の騒音など、いわゆる「基地問題」は昔からあったのですが、最近の「在日米軍再編」によって、問題は熱を帯びるようになっています。

それは再編にともない米軍海兵隊の空母艦載機部隊を岩国に移すというものにともなうもので、住民のみならず当時の井原市長も猛反対。2006年、市長の発議によって住民投票が行われ、有権者の87%が移転反対票を投じたのでした。

そして井原氏は今年になって辞職・前倒し市長選によって反対意志を鮮明にすることにし、2月3日に市長選が告示。井原氏と、受入柔軟派を代表している前衆院議員の福田氏の2人が立候補、熱い選挙戦が繰り広げられています。

この論争に参戦する橋下・次期大阪府知事

この論争に、なぜか橋下・次期大阪府知事が参戦。思わぬ形で岩国市長選が大阪に「飛び火」した様相です。

告示前に自民党から岩国市長選の応援メッセージのビデオ撮影を依頼された橋下氏。「反・移転反対派」を自覚し始めたのか、2月3日には岩国の住民投票を批判。井原氏を擁護する学者に対し「学者なんかに政治の現場の生の憲法は分からない」とまで踏み込んで発言。

民主党出身の(現在は離党中)江田参院議長はこれに対しメルマガで「若いタレント弁護士」の発言として暗に橋下氏の発言を指摘、「今どきの若い者は……」「冷たい生兵法の法律知識」と批判するに至っています。

そういえば橋下氏は光市母子殺害事件でもその発言が裁判沙汰になっています。これからも「闘う」姿勢は変わらない?

■関連サイト 米軍再編 何がどう変わる?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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